北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

プレスリリース

2つの海峡を渡った日本固有種ニホンジネズミ~北海道と韓国済州島への人為的移動~

2018-11-06

本学院生物圏科学専攻の大舘智志助教(低温科学研究所)らの研究グループが,日本固有種ニホンジネズミ(トガリネズミ科)の分布域全域からのサンプルを用いた遺伝型の分布調査により,日本列島の東西における分布状況を解明し,北海道と韓国済州島におけるニホンジネズミが人間活動によって移入されたことを明らかにしました。

本研究成果は,2018年10月19日付け公開のMammal Study誌にオンライン掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

2つの海峡を渡った日本固有種ニホンジネズミ~北海道と韓国済州島への人為的移動~(PDF)

メスの浮気は確実な受精のため~シジュウカラ したたかな戦略~

2018-10-16

本学院生物圏科学専攻の小泉逸郎准教授(地球環境科学研究院)、本学院の修了生でもある油田照秋さん(山科鳥類研究所)、乃美大佑さんらの研究グループは,シジュウカラのメスが,直前の繁殖に失敗すると“つがい外父性”(浮気)率を高めることを野外実験で実証しました。

本研究成果は,2018年10月5日付け公開の行動生態学の専門誌 Behavioral Ecologyに掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

メスの浮気は確実な受精のため~シジュウカラ したたかな戦略~(PDF)

海しぶきで大気に舞う有機物の化学組成は著しく変化する

2018-10-16

本学院地球圏科学専攻の宮崎雄三助教、西岡純准教授(低温科学研究所)、山下洋平准教授、鈴木光次教授(地球環境科学研究院)らの研究グループは,西部北太平洋での船舶による大気と海水の同時観測から,海しぶきによって海水から大気の微粒子(エアロゾル)へ移行する有機物に著しい組成の変化が起きていることを発見しました。本成果は,温暖化等による海洋表層の微生物の量,組成,活性の変化が,有機物の大気への放出を通して雲の生成に影響することで起こる将来的な気候影響を精度よく評価する上で,重要な知見となることが期待されます。

本研究成果は,2018年10月5日付け(英国時間)でScientific Reports誌に掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

海しぶきで大気に舞う有機物の化学組成は著しく変化する~海洋の微生物が大気を通して気候変動へ与える影響の解明に期待~(PDF)

論文PDFは『Scientific Reports』誌公式サイトからどなたでも無料でダウンロードできます。

Chemical transfer of dissolved organic matter from surface seawater to sea spray water-soluble organic aerosol in the marine atmosphere(PDF)(学外サイト)

常緑針葉樹林の葉量の年ごとの変動と気象の関係を解明

2018-09-28

本学院生物圏科学専攻の隅田明洋准教授,地球圏科学専攻の渡辺力教授(共に低温科学研究所)は,龍谷大学の宮浦富保教授と共同で,葉量の年々変動の程度や変動の要因となる気象要因について,常緑樹林として世界で初めて明らかにしました。本成果は,気候変動の影響を予測するための,森林の葉面積指数や 二酸化炭素吸収に関する知見を組み込んだ影響予測モデルへの貢献が期待されます。

本研究成果は,2018年9月11日公開のScientific Reports誌に掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

常緑針葉樹林の葉量の年ごとの変動と気象の関係を解明~地球環境予測モデルへの貢献に期待~(PDF)

論文PDFは『Scientific Reports』誌公式サイトからどなたでも無料でダウンロードできます。

Interannual variability of leaf area index of an evergreen conifer stand was affected by carry-over effects from recent climate conditions(PDF)(学外サイト)

深海底のメタンを消費する始原的な生命の代謝機構を発見

2018-09-28

本学院地球圏科学専攻の力石嘉人教授(低温科学研究所)は,海洋研究開発機構,東京大学,産業技術総合研究所,ドイツ・連邦地質調査所の研究者らと共同で,黒海の深海底に棲息し,温室効果ガスである「メタン(CH4)」を高効率で消費(分解)する微生物から,アミノ酸中央代謝に関する生化学反応及び炭素12を選択的に濃縮したアミノ酸分子の炭素同位体組成を明らかにしました。

本研究成果は,2018年9月24日付け(日本時間)でScientific Reports誌に掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

深海底のメタンを消費する始原的な生命の代謝機構を発見~炭素12の同位体濃縮効果による地球上で最も軽いアミノ酸の形成~(PDF)

論文PDFは『Scientific Reports』誌公式サイトからどなたでも無料でダウンロードできます。

Insight into anaerobic methanotrophy from 13C/12C- amino acids and 14C/12C-ANME cells in seafloor microbial ecology(PDF)(学外サイト)

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