海しぶきで大気に舞う有機物の化学組成は著しく変化する
2018-10-16本学院地球圏科学専攻の宮崎雄三助教、西岡純准教授(低温科学研究所)、山下洋平准教授、鈴木光次教授(地球環境科学研究院)らの研究グループは,西部北太平洋での船舶による大気と海水の同時観測から,海しぶきによって海水から大気の微粒子(エアロゾル)へ移行する有機物に著しい組成の変化が起きていることを発見しました。本成果は,温暖化等による海洋表層の微生物の量,組成,活性の変化が,有機物の大気への放出を通して雲の生成に影響することで起こる将来的な気候影響を精度よく評価する上で,重要な知見となることが期待されます。
本研究成果は,2018年10月5日付け(英国時間)でScientific Reports誌に掲載されました。
詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。
海しぶきで大気に舞う有機物の化学組成は著しく変化する~海洋の微生物が大気を通して気候変動へ与える影響の解明に期待~(PDF)
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