国際環境保全

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このコースの教育の目的と内容について

このコースでは国際環境保全の専門家を目指す学生を対象に実践的な教育を行います。本コースの修了者は,国際環境業務担当者,環境教育担当者,国際公務員,海外調査専門家等に従事できる十分な知識と経験を得ることができます。コースは全て英語で提供されます。

対象とする学生について

国際間の環境問題の専門家を目指す外国人留学生と日本人学生を対象とするが、専門分野を決定する前の留学生も受け入れて環境学基礎教育を行う。留学生については特定の専門分野と指導教員を見つけて他のコースへ異動の可能性も考慮する。

本コースで提供する主な講義について

  1. 環境汚染比較論: 世界各国で起こっている化学物質による環境汚染について、その原因や汚染の起こる背景、どのような対策が講じられたのかを比較しながら、検証していく。
  2. 地球温暖化影響: 世界の各地で顕在化しつつある地球温暖化の兆候を総覧し、その影響を評価しながら、その実像を確かめ、対策や緩和法について検討する
  3. 国際地域環境論: 世界各地の歴史以後の環境変遷を復元することで、現代文明が破壊・改変した自然環境を確認し、失われた環境を取り戻す方法があるのか、その必要性や意義について議論する
  4. 環境保全人材育成特論: アジア、アフリカで環境保全に関わる人材の資質と人材養成に関わる仕組みについて考える。
  5. 持続的社会論: 持続的な社会に必要な要素と繋がりの探究、持続性を計る指標・指数の体系化や新たな評価方法を探究する。
ゼミの様子
モンゴルでの調査風景
インドネシアでの河川調査
中国での河川調査

想定される修論のテーマについて

  1. ある特定の化学物質について、日本と学生の自国と、あるいは第3国を比較しながら、現状と今後の対策、必要となる技術等について考察してゆく。
  2. 世界の汚染マップの作成(ある国の環境汚染の現状や取り組み、環境法、環境基準、技術力、あるいは産業構造などを調べていきながら、それを総合評価し、色分けしながらデータベース付きのマップを作成してゆく。
  3. 地域の持続性評価法の開発
  4. 地域知の活用による持続的環境管理
  5. 潜在的地域資源の持続的活用
  6. もの、かね(通貨)の地域循環
  7. ヒトと自然が共存する特定地域をとりあげ、そこでの生物地球化学元素の循環像を明らかにすることで、人為活動の規模や不均衡性を明らかにし、対策について議論する。それを通して手法の開発、改良法を習得する。
  8. その他

コース担当教員

沖野 龍文、渡邉 悌二、石川 守、豊田 和弘、Ram Avtar、Jorge Garcia Molinos、平田 貴文、早川 裕弌、露崎 史朗、佐藤 友徳、根岸 淳二郎、野呂 真一郎、山中 康裕、先崎 理之