【プレスリリース】生態系の“熱帯化”:海藻藻場からサンゴ群集への置き換わりが進行するメカニズム
2018-08-27本学院環境起学専攻のJorge García Molinos助教(北極域研究センター)と藤井賢彦准教授,山中康裕教授(地球環境科学研究院)は,国立環境研究所,国立極地研究所の研究者らとともに,国内の温帯で急速に進行している海藻藻場の分布縮小と造礁サンゴ群集の分布拡大の全貌を初めて明らかにし,気候変動と海流輸送,海藻を食害する魚類の影響を組み込んだ解析によって,海藻藻場からサンゴ群集への置き換わりが進行するメカニズムを世界で初めて解明しました。今後も温帯では海藻藻場の減少とサンゴ群集の増加が進行するという予測結果が得られており,生態系機能・サービスも大きく変化すると予想されます。本研究は,海藻藻場やサンゴ群集への気候変動の影響の大きさを実証し,海藻を食害する魚類の個体数管理など,海藻藻場やサンゴ群集を保全していくための具体的な気候変動適応策の立案に貢献するものです。
本研究成果は,2018年8月20日(月)公開のProceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(米国科学アカデミー紀要)に掲載されました。
詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。
生態系の“熱帯化”:温帯で海藻藻場からサンゴ群集への置き換わりが進行するメカニズムを世界で初めて解明-気候変動,海流輸送,海藻食害による説明-(PDF)