公開イベント
2009-05-14
北海道大学大学院環境科学院 大学祭施設公開
プログラム
環境サイエンス・トーク
- 6月6日 (土)
- 12:00-12:30 北海道を北上するブナたちの生態学 小林誠
- 12:30-13:00 北海道のサケの話 中島美由紀
- 13:00-13:30 ヒトや自然を守りたい-水環境の保全と修復- 三原義広
- (30分休憩)
- 14:00-14:30サンゴから地球環境を考える 藤井賢彦
- 14:30-15:00貝に聞く昔の環境 – ホタテが見た氷河期の日本海 入野智久
- 15:00-15:30地球環境の窓を見つめる南極観測 澤柿教伸
- 6月7日 (日)
- 12:00-12:30 北海道を北上するブナたちの生態学 小林誠
- 12:30-13:00 北海道のサケの話 中島 美由紀
- 13:00-13:30 蛍光で見えないものを光らせる 山田幸司
- (30分休憩)
- 14:00-14:30 サンゴから地球環境を考える 藤井賢彦
- 14:30-15:00 貝に聞く昔の環境 – ホタテが見た氷河期の日本海 入野 智久
- 15:00-15:30 地球環境の窓を見つめる南極観測 澤柿 教伸
体験する環境科学:展示とデモンストレーション
- 6月6日 (土) 11:00 – 17:00
- 6月7日 (日) 11:00 – 16:00
大学で行っている実験や研究を触って・見て、体験できます。デモンストレ-ションとパネル展示もあります。
- 南極観測隊模擬体験
- ホタルの光をつくってみよう
- 液体窒素でつくる極低温環境
- 明日のエコでは間に合わない
- 環境中の二酸化炭素をはかろう
- 環境修復のための技術とその材料
- 分子模型でダイヤモンドを作ろう!
- 生態遺伝学の研究で用いる生き物たち
- 空と海を測る −気象・海洋観測の実際
- 耕地圏環境科学コースで研究している色々な作物
- 劇的分別Before After -実践! 7月からのごみ分別をやってみよう-
- 水道水、ミネラルウォーター、井戸水、いろいろな水を分析してみよう
- 土の中から化石を拾う
- 物の色を測る
大学院環境科学院の説明会
6月7日 (日) 13:00, 14:00, 15:00
大学院へ進学を希望する学生に向けて、各専攻、コ-ス、研究内容などを紹介いたします。
2008-08-01
平成20年度公開講座 ヒトと地球にやさしい化学技術
《北海道大学大学院地球環境科学研究院長 岩 熊 敏 夫》
私たちは化学製品の存在はよく知っていますが、毎日の人間のくらしを支えている化学の働きは十分に理解していないようです。生物は太陽の膨大な光エネルギーを利用して今日の生態系をつくりあげてきました。化学においてもクリーンな光エネルギーは注目され、環境浄化やエネルギー変換に役立つ光触媒や、光の吸収や発光を利用した分析技術、あるいは光合成により生産されるバイオマスの利用などが研究されています。一方、化学物質による生態系や環境の破壊を抑えるために、より環境負荷の低い物質の生産方法、天然の有用物質の探索が行われています。さらに、環境にやさしい化学技術とともにこの公開講座では、水銀汚染や薬品の流出事故などにより、汚染された環境をいかに修復し守っていくかについても取り上げます。ご来聴をお待ちしています。
【公開講座要領】
- 開講時期 平成20年8月19日(火) – 9月30日(火) 18:30-20:00
[9月23日(火)は、祝日のため開講しません。]
- 実施場所 北海道大学大学院地球環境科学研究院C棟104講義室
- 受講資格 満18歳以上の方であればどなたでも受講できます。(学歴は問いません。)
- 定 員 50名程度
- 受講料 3,500円 (既納の受講料はお返しできません。)
- 修了証書 4回以上受講した方には、最終講義終了時に修了証書を交付します。
【申込要領】
- 申込期間 平成20年7月28日(月) – 8月6日(水)
- 申込先 北海道大学環境科学事務部 (学術助成担当)
〒060?0810 札幌市北区北10条西5丁目
電話(011)706?2204,2205
E-Mail gakujutu (at) ees.hokudai.ac.jp
- 申込手続 申し込みは、直接窓口で行うか、郵送で行ってください。
直接窓口で申し込む場合、郵送で申し込む場合、ともに、あらかじめ受講料を金融機関窓口で払込みのうえ(ATMによる振込みは不可)、受講申込書にE票(受付証明書)を貼付して申し込んでください。
【その他】
- 会場には、受講者のための駐車場がありませんので、公共の交通機関をご利用ください。
- 本公開講座は、平成20年度前期道民カレッジ連携講座(環境生活コース9単位)の指定を受けています。
- 本公開講座は特定の回のみの受講も可能です(受講料も減額となる場合があります)ので、希望される方は上記申込先までお問い合わせください。
北海道大学大学院地球環境科学研究院 公開講座
《ヒトと地球にやさしい化学技術》
概 要: 光合成を考えてもわかるように、光は生物が生きていくのに不可欠なものですが、太陽からふりそそぐ膨大な量の光は、環境浄化やエネルギーの創出にもつかうことができます。その代表例が光触媒反応です。すでに、日常生活のなかにも光触媒の応用製品がふえてきています。たとえば、ガラスや壁にコーティングした光触媒薄膜がそうです。これらは、光触媒反応によって屋外では汚れをふせぎ、室内では汚染空気を浄化します。また、光触媒によって水を分解し、燃料として利用できる水素をとりだす研究もさかんに行われています。ここでは、これらの光触媒の可能性についてやさしく解説します。
概 要: 環境ホルモンやダイオキシンなど、化学が悪者であるかのような報道が多くなされてきました。しかし化学は化学製品を作り出すことを通じて、私たちの生活を豊かにすることに大きく貢献しています。また、空気や水をきれいにするのにも化学は大活躍しています。これら化学製品の製造や化学による環境浄化には、化学反応を促進させる物質”触媒”が欠かせません。本講義では空気や水を浄化する触媒技術を紹介するとともに、触媒を使った余分な廃棄物を出さないクリーンな化学合成について解説します。
概 要: 船舶に防汚塗料を用いなければフジツボやイガイなどの生物が付着し、燃費の低下を招きます。古くより防汚技術は存在していましたが、有機スズを用いる自己研磨型塗料は 画期的なものでした。しかしながら、環境ホルモンの一種として報道された有機スズは、今年9月以降船舶表面に存在することが国際条約により禁止されます。 そこで、鮫の表面構造を模すことによってフジツボをつきにくくしたり、海の中で他の生物に覆われていない生物のもつ化学物質を利用する新しい技術について解説します。
概 要: 光と物質の相互作用は、環境問題においてよく話題となるオゾンホ?ルやCO2による地球温暖化といった問題と密接に関係します。また植物の生命現象においても必要不可欠な問題です。この相互作用に基づいて物質は光(電磁波)を吸収するわけですが、吸収された光の一部は、異なる波長(異なる色)の発光として外に放出されます。このような発光を検出することにより、直接触れること無く(非侵襲といいます)いろいろな物質を調べたり、あるいは生細胞の状態を調べたりする研究についてご紹介します。
概 要: 私たちの周囲や世界各地には、土壌や湖沼・河川、大気などが様々な化学物質で汚染されている地点がたくさん存在します。このような汚染された環境をレメディエート(修復)するとはどういうことなのか、またどのような手法が考えられるかについて解説します。鉛汚染土壌、インドネシアにおける水銀汚染、中国松花江のニトロベンゼンによる汚染、女性ホルモンによる河川の汚染など幾つかの汚染事例を示しながら、化学的手法による修復技術開発の現状について紹介します。
概 要: デンプンやセルロースなどの糖質は古くから私たちの衣食住に深くかかわってきた身近な材料です。また、化石資源の枯渇にともなって、糖質は再生可能な資源として近年注目されています。緑色植物によって二酸化炭素と水と太陽エネルギーより常に生産される糖質はカーボンニュートラルとみなされ、地球温暖化対策としても鍵となる資源といえます。本講義ではこのような糖質の機能性材料、ファインケミカルズおよびエネルギー源としての新しい利用について解説します。
講義時間は,毎回18:30-20:00です。
2008-05-16
北海道大学大学祭施設公開企画
ポスター
プログラム
環境サイエンストーク
本学院の研究者や大学院生が取り組んでいる次のような研究についての講演会です。
講演20分の後に質問コーナーが15分あります。
6月7日(土) 13:00-17:00
- 13:00- 「地球環境の窓をみつめる南極観測」澤柿教伸
- 13:40- 「世界の気象はこれからどのように変わるか」宇田川佑介
- 14:20- 「ボルネオ島にテングザルを追う」松田一希
- 15:00- 「モンゴル平原でみる地球環境の変化」小野寺有
- 15:40- 「低炭素社会の実現をめざして 」安本哲郎
- 16:20- 「人の健康を守る化学」坂本啓典
6月8日(日) 14:00-16:00
20分の講演6つをまとめて聴けます。
- 14:00- 「地球環境の窓をみつめる南極観測」澤柿教伸
- 14:20- 「世界の気象はこれからどのように変わるか」宇田川佑介
- 14:40- 「ボルネオ島にテングザルを追う」松田一希
- 15:00- 「モンゴル平原でみる地球環境の変化」小野寺有
- 15:20- 「低炭素社会の実現をめざして」安本哲郎
- 15:40- 「人の健康を守る化学」坂本啓典
体験する環境科学:展示とデモンストレーション
本学院の研究者や大学院生が取り組んでいる研究の一部を実際に体験することができます。
6月7日(土) 11:00-17:00
6月8日(日) 11:00-16:00
- 物の色を測る
- 南極観測隊疑似体験
- 川の水をキレイにしよう
- 土の中から化石をひろう
- ホタルの光をつくってみよう
- 液体窒素でつくる極低温環境
- 9 0℃ で生きる高温微生物の姿
- 分子模型でダイヤモンドを作ろう!
- 環境中の二酸化炭素量をはかろう
- 環境修復のための技術とその材料
- 生態遺伝学の研究で用いる生物たち
- 野鳥調査体験:君も鳥博士になれる!
- 空と海を測る−気象・海洋観測の実際−
- 耕地圏環境学コースで研究している色々な作物
- フードマイレッジ−あなたの食事の環境負荷を測ろう−
- 水道水,ミネラルウオーター, 井戸水,いろいろな水を分析してみよう!
パネルによる研究紹介
6月7日(土) 11:00-17:00
6月8日(日) 11:00-16:00
環境科学院を構成する全24コースの研究内容をパネルで分かりやすく紹介します。
大学院環境科学院の説明会: 本学院を受験したい学生に向けて
6月8日(日) 13:00-14:00
本学院への進学を希望する大学生や大学院生に、各専攻、コース、研究例などを紹介します。入学案内やカリキュラムなど多数の資料を配布し、質問にもお答えしますので、北大だけでなく他大学の方々も気楽にお集まり下さい。
2007-08-01
平成19年度公開講座 快適環境をまもる微生物たちの姿とはたらき
微生物は生命のルーツでもあり、地球上には様々な種類が無数に存在しています。しかし、微生物が、食品加工や病気などに関わるだけではなく、私たちの地球環境を守る働き者であることはあまり知られていません。かれらはそれぞれが、苛酷な条件下でも有機物を合成し、作物の生産を手助けし、あるいは汚染物質の分解による環境の浄化をしているのです。詳細は公開講座で紹介されますので、是非ご参加下さい。
【公開講座要領】
1.開講時期 平成19年8月21日(火) – 9月25日(火) 18:30-20:00
2.実施場所 北海道大学大学院地球環境科学研究院C棟104講義室
3.受講資格 満18歳以上の方であればどなたでも受講できます。
4.定 員 50名程度
5.受講料 3,500円(既納の受講料はお返しできません。)
6.修了証書 4回以上受講した方には、最終講義終了時に修了証書を交付します。
【申込要領】
今年度は締め切りました
1.申込期間 平成19年7月30日(月)?8月10日(金)
2.申込先 北海道大学環境科学事務部(学術助成担当)
〒060?0810 札幌市北区北10条西5丁目
電話(011)706?2204,2205
E-Mail gakujutu@ees.hokudai.ac.jp
3.申込手続 申し込みは、直接窓口で行うか、郵送で行ってください。直接窓口で申し込む場合、郵送で申し込む場合、ともに、あらかじめ受講料を金融機関窓口で払込みのうえ(ATMによる振込みは不可)、受講申込書にE票(受付証明書)を貼付して申し込んでください。
【その他】
1.会場には,受講者のための駐車場がありませんので,公共の交通機関をご利用ください。
2.本公開講座は,平成19年度前期道民カレッジ連携講座(教養コース9単位)の指定を受けています。
3.本公開講座は特定の回のみの受講も可能です(受講料も減額となる場合があります)ので,希望される方は上記申込先までお問い合わせください。
概 要:海洋は地球の表面積の約70%を占めており、太陽からの光の届く海洋表層(200メートルより浅い水深)では、肉眼では見えない極微小の植物プランクトンが、二酸化炭素と水を使って光合成をし、有機物と酸素を作り出しています。その地球規模での年間生産量は陸上植物に匹敵することから、植物プランクトンは地球温暖化の原因となる二酸化炭素の重要な固定者です。本講義では、海洋植物プランクトンを中心に、地球環境変化に対する海洋微生物の役割とその応答についてご紹介します。
概 要:去年の雪解けの頃、知床半島に近いオホーツク海沿岸で、油塊や油にまみれた多数の海鳥の死骸が打上げられているのが発見されました。このニュースを聞き、1997年1月に日本海(島根県隠岐島沖)で起きたロシアのタンカーナホトカ号の重油流出事故を思い出した方も多いのではないでしょうか。石油などで汚染された環境を生物の力によって浄化する技術をバイオレメディエーションといいます。この技術は、例えば汚染物質を燃やしてしまう方法などに比べて、環境に優しいといわれています。しかし、必ずしも有効でないこと、外来生物を導入することへの違和感などから使いにくい技術でもあります。北海道はサハリン油田に近接していることもあり、不断の備えが必要です。石油によって汚染された土壌を対象にした微生物を使ったバイオレメディエーションの問題点と新たな可能性について考えてみます。
概 要:近年、札幌市を流れる豊平川や琴似発寒川において、秋になるとサケの遡上が再び観察され
るようになりました。このような大都市の中に、心温まる美しい水環境を維持するためには下水道の整備や
水環境保全対策が重要であることは明らかです。しかし、実際に我々の水環境を守ってくれているのは小さ
な微生物たちです。河川や湖沼の富栄養化に最も影響を及ぼす排水中の窒素を分解除去してくれる微生物群集に注目して、どのような微生物が、どこで、どのように窒素を分解除去しているのか、我々の目には見えない”驚異の微生物ワールド”を覗いてみたいと思います。
概 要:微生物は肉眼では捉えることができないため、自然界の中で微生物の活躍を伺い知ることが困難です。しかし、地球上には多様な微生物が存在し、生態系において物質の生産、分解及び循環に寄与しています。南極と言った極限環境で、微生物はどのように生活しているのでしょうか? 南極だけでなく、身近な環境を例にして、低温環境で活躍する微生物たちをご紹介します。
概 要:根圏とは植物の根と接触した極わずかな土壌領域のことです。ほんのわずかな量にも思えますが、土の中の根の表面積を考えると実は莫大な量となります。この根圏には多種多様な微生物(1gの土に107-1011匹)が棲息しているのですが、その中には植物にとって役に立つ微生物も存在しています。このような微生物の役割を紹介すると同時に、地球環境や人間にとって優しい農業を目指すためにどうやって微生物をうまく活用していくべきかについて解説します。
概 要:細菌は単細胞生物なのでバラバラに生きていると考えられがちですが、自然環境中では何らかの表面に付着して集団すなわちバイオフィルム(ぬめり)を形成していることが知られています。本講義ではバイオフィルムに隠された細菌のしたたかな生存戦略とこれらを環境浄化技術に応用できる可能性について解説します。
2007-06-01
北海道大学大学祭施設公開企画
ポスター