EESセミナー(11月12日16時30分~、アルトン・バイヤース博士)開催のお知らせ
2024-10-24下記の通り、11/12(火) 16:30-18:00にEESセミナーを開催します。ご参加をお待ちしております。
日時: 11/12(火) 16:30-18:00
場所: 環境科学院 D-102
演者: アルトン・バイヤース博士(コロラド大学ボウルダー校 極地・高山研究所)
講演タイトル: フィールドからのメモ:高山環境における最近の氷河関連洪水イベント
要旨:
氷河後退によって、末端モレーンや岩盤に覆われた氷河湖が形成されることは、小氷期(LIA)の終わり以降に起こった地球温暖化の傾向と一般的に関連している。このような氷河湖は、一般に氷河湖決壊洪水(GLOF)として知られる突発的で壊滅的な排水を起こしやすく、なだれや氷なだれによって引き起こされることがほとんどである。GLOFは、専門家による論文でも一般的なメディア記事でも注目され続けているが、他にもさまざまな雪氷圏プロセスやハザードが存在し、さらなる研究や緩和技術が必要とされている。マルチメディア・プレゼンテーションで議論されたものには、(a)氷河内水路における洪水、(b)洪水を引き起こす可能性のある永久凍土に関連した落石、および(c)地震に関連した氷河湖洪水が含まれる。これらのハザードに対する私たちの理解は、よりフィールドに根ざした調査を行うこと、氷河の洪水事象をできるだけ発生直後に調査すること、現地の人々の見識や経験を取り入れることによって強化される可能性があることが示唆されている。科学者が高山地域のハザードの研究結果をより迅速かつ効果的に意思決定者(政策決定者)と共有する方法や、意思決定者や政府がよりタイムリーな緩和プログラムを提供する方法についても、さらなる強化が必要な分野であることが示唆される。 (本講演は英語で行われます)