【プレスリリース】山火事がロシアの森林からのCO2放出速度を長期的に高める新メカニズムを発見
2017-11-01極東ロシアでは、人為的な要因などにより山火事が頻発しています。山火事は、樹木などを燃焼することで木の中に蓄えられた炭素を二酸化炭素(CO2)として放出することは既にわかっていました。
今回、本学院生物圏科学専攻の小林真助教(北方生物圏フィールド科学センター)はロシア科学アカデミーの研究者らと共に、山火事で生成され土壌に混入した炭が、枯死した状態で土壌に残された根の分解を促進することを明らかにしました。本成果は、山火事はその発生時の燃焼によるだけでなく、炭を作り出すことで発生後にも長期的に森林からのCO2の放出速度を高めるという新たなメカニズムの存在を示しています。
本成果は、土壌生物学に関する国際誌『Soil Biology & Biochemistry』に掲載されています。
詳細については、以下のプレスリリースをご覧ください。
山火事がロシアの森林からのCO2放出速度を長期的に高める新メカニズムを発見(PDF)