【プレスリリース】身の周りの「コケ」を利用して都市の大気環境を診断
2017-08-10福井県立大学の大石善隆講師と本学院の日浦勉教授(生物圏科学専攻、苫小牧演習林)の研究グループは、コケ植物を利用して、都市の大気環境を効率よく評価する方法を開発しました。単純な構造の体をもつコケは環境の変化に敏感に反応し、特に、大気環境の影響を強く受けることが知られています。本研究成果から、コケに含まれる窒素重量やその安定同位体比を解析することで、都市で深刻になりつつある窒素汚染の状況を評価できることが明らかになりました。またコケの形(生育形)を利用して、ヒートアイランド現象に伴って生じる乾燥化の程度が把握できることもわかりました。なお、これらのコケ指標を同時に利用することで大気環境問題の相互関係を考察することもできます。
本成果は、景観生態学の専門誌『Landscape and Urban Planning』に掲載されています。
詳細については、以下のプレスリリースをご覧ください。
身の周りの「コケ」を利用して都市の大気環境を診断(PDF)