北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

【プレスリリース】気温上昇で急激に増加する水蒸気量―降水がより激しくなる可能性を指摘―

2017-07-12

国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の藤田実季子技術研究員と本研究院統合環境科学部門の佐藤友徳准教授は、GPS衛星電波が大気中の水蒸気の多さによって遅延することを利用し、日本各地における過去15 年間の大気中の水蒸気量(可降水量)を推定しました。そして、日平均地上気温との関係を解析したところ、これまでに予想されていたよりも大きい変化率で気温上昇に対して可降水量が増加していることを明らかにしました。本結果は水蒸気量の観測結果ですが、上空の水蒸気量と地上の降水量には密接な関係があるため、将来の降水強度の変化を理解する上でも大いに役立つと考えられます。本成果は、英科学誌『Scientific Reports』に掲載されています。

詳細については、以下のプレスリリースをご覧ください。
気温上昇で急激に増加する水蒸気量―降水がより激しくなる可能性を指摘―(PDF)

論文PDFは『Scientific Reports』誌公式サイトから無料でダウンロードできます。
Observed behaviours of precipitable water vapour and precipitation intensity in response to upper air profiles estimated from surface air temperature (学外サイト)

  • 所在地・連絡先

    〒060-0810
    札幌市北区北10条西5丁目
    北海道大学大学院環境科学院/ 地球環境科学研究院
    【問い合わせ先・相談先】
  • 月別アーカイブ

  • カテゴリー別アーカイブ

北海道大学 大学院 環境科学院 / 地球環境科学研究院