アザラシによる観測で秋~冬の南極沿岸の海洋環境が明らかに
2021-12-28本学院地球圏科学専攻の青木茂准教授(低温科学研究所)は,国立極地研究所の國分亙彦助教を中心とする研究グループと共に,南極・昭和基地でウェッデルアザラシに水温塩分記録計を取り付けて調査を行い,その観測データから,秋に外洋の海洋表層から暖かい海水(暖水)が南極大陸沿岸に流れ込んでいること,また,その暖水を利用することでアザラシが効率よく餌をとっていたことを明らかにしました。本成果は,秋期から冬期の南極海沿岸の海洋循環のメカニズムと海洋生態系の応答プロセスの解明につながると期待されます。この観測は第58次南極地域観測隊(2016年~2018年)の一環として実施されました。
なお,本研究成果は,2021年10月9日付けのLimnology and Oceanography誌に掲載されました。
詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。