北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

低温のオホーツク海は,梅雨と夏の太平洋高気圧を強めている~西日本豪雨にも影響か?~

2021-01-15

梅雨は東アジアの初夏に特徴的な現象で,時に令和2年7月豪雨や西日本豪雨(平成30年7月豪雨)のように甚大な災害を引き起こします。梅雨前線は低温のオホーツク海高気圧と暖かい太平洋高気圧の間にできる前線と説明されることが多いですが,オホーツク海の役割を明確に示した研究はありませんでした。地球環境科学研究院の中村哲博士研究員,山崎孝治名誉教授らは三重大学の立花義裕教授らと共に,低温のオホーツク海が太平洋高気圧を強め,ひいては梅雨の降水量を増やすことを数値シミュレーションにより明らかにしました。さらに,オホーツク海高気圧が無くとも梅雨現象は起こることを示し,梅雨にとってオホーツク海は副次的な役割であると示しました。

 

なお,本研究成果は,2020年12月15日公開のJournal of Climate誌にオンライン掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

低温のオホーツク海は,梅雨と夏の太平洋高気圧を強めている~西日本豪雨にも影響か?~(PDF)

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