北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

5/15(金)15:00〜16:30 研究院アワーのお知らせ (EES seminar)

2015-05-11

2015年5月15日(金) (May 15, 2015) 15:00-16:30
Place: 環境科学院D103
Speaker: 相川 高信 (Takanobu Aikawa)
(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)
Chair: 小泉 逸郎 (Itsuro Koizumi) (生物圏科学部門)

講演題目: 生態学人材育成の社会化に向けて

要旨 (Abstract) :
 持続可能な社会の構築のために、生物多様性保全や生態系サービスの持続可能な利用の重要性が認識されつつあり、生態学をバックグランドとして持つ人材が活躍できる可能性がある社会が到来しつつあります。他方で、アカデミアを除いては、生態学を学んだ人材の活躍の場は限られているのが実態であり、需給に構造的なミスマッチが生じている可能性があります。
 確かに、生態学人材を受け入れる労働市場や政策制度の状況は欧米諸国と異なり、特に日本ではその構造をすぐに変えることは困難です。しかし、人材育成システムについては、自然科学と社会科学との融合や実践的なトレーニングを取り入れつつある欧米諸国を参考にしながら、日本社会の課題文脈を捉えることで、改善の余地が大いにあると考えられます。
 本報告では、森林生態学を学んだ後、森林政策や森林管理の実務にコンサルタントとして携わってきた経験に、現在社会人大学院生として行なっている社会科学的アプローチでの研究の知見を加えて、今後の生態学人材の育成をどのように行っていけばよいのかについてのアイデアを提示します。事例として、専門とする森林分野に加えて、共同研究を行なった都市緑地分野での取組についても取り上げる予定です。

相川さんは京大の森林生態学で修士号を取得した後、三菱系列の会社に就職し
森林・林業政策などのコンサルティングをされています。
http://www.murc.jp/corporate/professionals/37469

今年の生態学会のシンポジウムやフォーラムにも招待されており
「生態学を社会に浸透させるには」といった内容で講演されていました。
http://www.esj.ne.jp/meeting/abst/62/U04.html

一般企業からの目線で、どうやったら生態学を社会で使えるものにするか
といったヒントを非常にクリアに話してくれてとても感銘を受けました。

今後生態学のバックグラウンドを活かした職場に就きたいと考えている
人達にはとても参考になると思います。

興味ある方は是非ご参加下さい。

  • 所在地・連絡先

    〒060-0810
    札幌市北区北10条西5丁目
    北海道大学大学院環境科学院/ 地球環境科学研究院
    【問い合わせ先・相談先】
  • 月別アーカイブ

  • カテゴリー別アーカイブ

北海道大学 大学院 環境科学院 / 地球環境科学研究院