北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

1/28 研究院アワー: グローバル気候変化における極地と高山の意味 ー 観測と理論から

2012-12-20

2013年1月28日(月)10:30-11:30
Place: D101 
Speaker: Atsumu Ohmura / 大村 纂(おおむら あつむ)(Professor Emeritus, Institute for atmospheric and Climate Science, Swiss Federal Institute of Technology (E.T.H.) / スイス国立工科大学 名誉教授)

Title: グローバル気候変化における極地と高山の意味 ー 観測と理論から
Chair: Atsuko Sugimoto/ 杉本敦子(地球圏科学部門・教授)
要旨
気象観測のデータを使って気候変化を探知できることが、学会一般に受け入れられたのは、古い話ではない。とくに気温観測値の気候変化研究への有用性が気づかれたのは20世紀も後半に入ってからである.20世紀だけを取ると、全球年平均気温は0.7K上昇した。20世紀の寒冷化が底をついた1910から2010年の100年間では0.9K上昇した。20世紀は諸観測データの豊富になった時代であり、気候変動の理論を推進させるには最も適した時代である。このような長期にわたる気温変化はまた同時に大きな地域的そして季節的不均一さを伴う。これら不均一さを認識し、理解することは気候変化の成因過程解明に重要な役割を果たす。特に、極地および高山は他の地域に比べて大きな温度変化をするといわれる。この傾向 を観測値によって検証し、放射を基幹とする熱収支理論にもとづいて理解し、将来の気候変化の方向を探る。

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