北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

研究院アワー2011年4月14日:高橋 潔:IPCC報告書はどのようにして作られるのか

2011-04-05

研究院アワー (ESS Seminar)

とき:2011年4月14日(木) 17:00〜18:30
ところ:大学院地球環境科学研究院 D棟101号室
演 題: IPCC報告書はどのようにして作られるのか。
講演者: 高橋 潔 氏(国立環境研究所 社会環境システム研究センター 
   統合評価モデリング研究室 主任研究員/北海道大学 大学院地球環境科学研究院客員准教授)
座 長: 山中 康裕 教授(統合環境科学部門 実践・地球環境科学分野)
要 旨:

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、気候変動の科学、影響、対策に関する最新の科学的知見を評価し、政策検討、特にUNFCCC(気候変動枠組条約)における国際交渉を支援すべく、5〜6年おきに評価報告書を作成・公表してきた。特に2007年に公表された最新の第4次評価報告書(AR4)は、同年秋にアル・ゴア元米副大統領とともにIPCCがノーベル平和賞を受賞したこともあり、多くの国民からも注目を浴びるところとなった。一方で、特に2009年秋以降、新聞等メディアにおいて同報告書中の誤りの可能性が複数指摘されるなどの逆風があり、また別の形での注目を浴びることとなった。指摘された誤りについては、個々に再検討が行われ、訂正や反論が行われる一方で、今後の報告書作成のプロセスの再検討が様々な形で行われた。
それらの検討結果もふまえつつ、より具体的な政策の検討・実施に資する科学的知見の集約を目指し、第5次評価報告書(AR5:2013〜2014年公表予定)作成のプロセスがまさに最近に始まったところである。本講演では、AR4/AR5に執筆者として関わった経験に基づき同報告書作成のプロセスを紹介するとともに、同報告書への貢献を目指した国立環境研究所の研究計画についても触れる。

連絡先: 統合環境科学部門 山中康裕教授 (E-mail: galapen (at) ees.hokudai.ac.jp)

講演の報告

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