ダム湖の堆砂対策としての「置き土」が劣化した河川環境と生物多様性を同時に回復させることを初めて検証
2021-04-12本学院環境起学専攻の根岸淳二郎准教授は,奈良女子大学の片野泉准教授,熊本大学の皆川朋子准教授,兵庫県立大学の土居秀幸准教授,徳島大学の河口洋一准教授,(国研)土木研究所・名古屋工業大学萱場祐一教授から成る研究チームと共に,ダム湖内の堆砂対策として全国のダム河川で実施されている「ダム下流域への置き土」(以後、「土砂還元」)が,河床環境の改善のみならず,生物群集や生物多様性をも改善することを初めて定量的に検証しました。本研究の成果から,ダム河川における「土砂還元」事業が生物の個性豊かな川づくりを可能にすると期待できます。また本研究は,劣化した河川生態系を改善するには適切な土砂量が重要であることを指摘することで,今後の「土砂還元」事業の手法についても提案しました。
本研究成果は,令和3年(2021年)4月8日18時(日本時間)に,英国科学誌「Scientific Reports」に
オンライン掲載されました。
詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。