大雪山の雪渓の下に太い根を持つ植物が生えていることを発見
2020-08-21本学院生物圏科学専攻の小林真准教授(北方生物圏フィールド科学センター)と工藤岳准教授(地球環境科学研究院)の研究グループは,大雪山などに広く生育する高山植物の一種であるミヤマキンバイが,雪解けが遅く生育期間が短い場所で地下部を発達させること,特に粗根と呼ばれる太い根の割合を増すことで多雪環境に適応していることを明らかにしました。約2ヶ月の短い生育期間中に素早く成長して開花と結実を終えるため,前年までに獲得した炭水化物を太い根に大量に貯蔵していると考えられます。
本研究の成果は, 雪田と風衝地で構成される大雪山の高山帯の美しい花畑が,将来どのように変化していくのかを予想する上で重要な知見となることが期待されます。
なお,本研究成果は,2020年8月10日(月)公開のArctic, Antarctic and Alpine Research誌に掲載されました。
詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。