北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

日本の異常気象が遠く南極に関係がある―北極振動と南極振動が一緒に変動していることを発見―

2019-03-07

地球環境科学研究院の中村哲博士研究員と山﨑孝治名誉教授は,三重大学ならびに新潟大学の研究者らとともに,北極振動と南極振動と呼ばれる現象が同期して変動していることを発見しました。北極振動は日本の寒冬や猛暑を引き起こし,南極振動はオゾンホールと関連します。北極と南極は地理学的に互いに最も遠くに位置していることから,北極振動と南極振動の同期した変動を調べた研究はこれまでありませんでした。多発する異常気象のいくつかは北極振動が原因であり,日本の異常気象が遠い南極と関係を持つことを初めて示唆した研究です。上空のオゾン層が北極振動と南極振動の同期の仲立ちとなっていると考えています。

本研究成果は,2018年12月28日にアメリカ・地球物理連合の学術誌Geophysical Research Letters誌に掲載されました。

 

詳細については,以下のプレスリリースをご覧ください。

日本の異常気象が遠く南極に関係がある―北極振動と南極振動が一緒に変動していることを発見―(PDF)

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