北海道大学 大学院 環境科学院

環境科学の座標軸を提示する

EESセミナー(5月21日16時30分〜18時、加藤大志氏)開催のお知らせ

2026-05-07

下記の通り、5月21日(木)16:30〜18:00にEESセミナーを開催します。演者は、4月1日に生物圏科学部門環境分子生物学分野に所属された加藤大志さんです。ご参加をお待ちしております。

日時:2026年5月21日(木)16:30~18:00
会場:北海道大学大学院地球環境科学研究院 D101
演者:加藤大志 JSPS 特別研究員 (PD) (地球環境科学研究院生物圏科学部門環境分子生物学分野)
講演タイトル:キノコは樹木をどう分解しているのか ー白色腐朽菌のリグニン断片変換機構ー
言語:日本語

要旨:キノコとして知られる白色腐朽菌は、木材を完全に分解し、最終的に水や二酸化炭素へと変換できる、地球上でも特異な能力をもつ生物です。この働きにより、枯死した木材は環境中に蓄積することなく分解されるため、白色腐朽菌は炭素循環において重要な役割を担っているといえます。とくに、植物細胞壁中の難分解性芳香族ポリマーであるリグニンを分解する能力は、白色腐朽菌に特徴的なものであり、これまで主に細胞外に分泌されるリグニン分解酵素に関する研究が広く進められてきました。一方で、これらの酵素によって生成されたリグニン由来の低分子化合物が、細胞内でどのように変換されるのかについては未解明な点が多く、関与する酵素の実体も十分には明らかになっていません。そこで私は学生時代、リグニン断片を変換する細胞内酵素に着目し、その白色腐朽菌の代謝機構の解明に取り組んできました。本セミナーでは、白色腐朽菌が有する酵素のユニークな機能と、それに基づくリグニン断片変換機構についてご紹介します。

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