化学の立場から環境を考える
地球環境修復のための新規界面表面機能の創製とその解明,また表面機能を利用した環境修復・保全のための触媒,および新エネルギーシステムについて学ぶ。
触媒化学、グリーンケミストリー、バイオマス変換
化石資源に依存しないエネルギー生産・化学品製造を確立することは、持続可能な社会を作るための最も重要な因子です。環境触媒化学コースでは、この“ 理想”を実現するための研究活動に取り組んでいます。具体的には、ありふれた植物資源や空気中の二酸化炭素などを“ 再生可能な循環型炭素資源”と位置付けて、それを利用したエネルギー生産・化学品製造のための要素技術を開発します。化学反応を支配する“ 触媒”を追求し、高い生産性と環境負荷が極限まで少ない次世代化学プロセスによる持続可能なものづくり”の実現に貢献します。
高草木 達(教授)武安光太郎(准教授)魯 邦(助教)
触媒科学、表面科学、放射光科学
Society 5.0で求められる超スマート社会の実現には、極めて高い効率で欲しい物質だけを合成できる触媒反応、電気エネルギーと化学エネルギーをロスなく変換する電極反応など、固気・固液界面での化学反応プロセスの深い理解と高度な制御が必要です。私たちの研究室では、走査型トンネル顕微鏡(STM)や放射光X線計測などの先端的表面ナノ構造計測法を用いて、触媒・電極反応プロセスの原子レベル可視化と機構解明、制御指針の獲得を行っています。反応の起こっている現場を直接“見る”ことで、なぜその触媒・電極材料が良いのか?もっと高性能化するにはどうしたらよいのか?、を明らかにします。