当研究室は、北海道大学 大学院環境科学院 環境起学専攻 実践環境科学コース(兼:国際環境保全コース)に所属しています。
脱炭素社会の実現には、太陽光や風力発電の拡大に加えて、我々のエネルギーの使い方も含め、エネルギー・社会システムを大きく変える必要があります。
当研究室では、計算機シミュレーションを主たる手段として、将来のエネルギー・社会システムのデザイン、エネルギー・環境政策評価に関する研究を行っています。
研究テーマの例
1. 世界を対象としたエネルギーシステム分析
世界を約30地域に区分したモデルを用い、1.5℃・2℃目標といった気候変動緩和シナリオにおけるエネルギーシステム分析を行います。
再生可能エネルギーや電気自動車等の技術に加え、水素や炭素回収利用・貯留(CCUS)といった新たな技術の評価に取り組みます。
2. 日本・地域を対象としたエネルギーシステム分析・温室効果ガス削減目標の評価
日本を10地域に区分したエネルギーシステムモデルを用いて、2050年ネットゼロ排出、2030年などの中期目標に向けたエネルギーシステム転換の評価を行います。
北海道など個別地域のエネルギーシステム・地域脱炭素に関する研究への応用も可能です。興味がある学生さんは個別にご相談ください。
3. 地理空間データに基づく太陽光・風力発電ポテンシャルの評価
気象データや地理空間データを用いて、現状・将来の太陽光・風力発電の時間別の電力供給ポテンシャル、CO2貯留ポテンシャルの評価を行います。
将来の日射・風況の変化、生態系保全を考慮した太陽光・風力発電量の評価などに応用します。
お知らせ
- 大城准教授が令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞を受賞しました。(2025年4月)
- 大城賢准教授が着任しました。(2025年4月)
- 大城准教授が市村地球環境学術賞功績賞を受賞しました。(2025年3月)
- 過去のお知らせはこちら.
スタッフ紹介
准教授 大城賢 / Ken Oshiro, Associate Professor
所属:北海道大学 大学院地球環境科学研究院 統合環境科学部門 実践・地球環境科学分野
学位:博士(工学) (2015年3月、東京工業大学)
主な経歴・業績: Researchmap | Google Scholar | ResearchGate |
個人の略歴・業績等はこちらのページにまとめています。
Photo by the Public Relations & Communications Division, Hokkaido University
お問い合わせ
入学希望
修士・博士課程の学生を受け入れています。
エネルギー技術のシステム分析やエネルギー・気候変動問題、プログラミングやシミュレーションに興味のある方を特に歓迎しますが、これらについての研究・学習経験は問いません。
入試募集要項はこちらの学院ウェブサイトご確認ください。当研究室に配属を希望される場合、環境起学専攻の入試を受験して頂くことになります。
入学希望および研究室に関する問い合わせ、研究テーマに関する相談など、以下メールアドレスまで気軽にご連絡ください。必要に応じて対面・テレビ会議システムで相談する機会をセッティングします。
Address
〒060-0810 北海道札幌市北区北10条西5丁目
環境科学院B棟408室(准教授室)