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学生生活

〜研究内容と、グローバルCOEプログラム特別研究員としての抱負〜
川合 由加(生物圏科学専攻・博士課程後期2年)

 皆さんは山に登られますか?私は北海道大雪山系で高山植物や昆虫を相手に調査しています。山の夏は短いですが、そこには明瞭で濃縮された季節が存在しており、研究対象としてとても魅力的な場所です。

---北海道大雪山系の紹介
 ここ大雪山では植物が雪から開放されている期間は雪解けの早い場所で4ヶ月、遅い場所ではたったの2ヶ月です。そんな限られた夏の間に植物は茎を伸ばし、花を咲かせ、虫に花粉を運んでもらい、種子を作らなくてはいけません。また雪解け時期は毎年一定ではなく1ヶ月近くずれることも珍しくありません。

---高山生態系の研究について
 そんな「劇的に変動する環境に植物はどのように適応しているのか」、また「植物と昆虫の関係はどうなっているのか」といったことを私は研究しています。高山生態系は、地球温暖化による気候変動に対して最も脆弱な生態系であるとも考えられています。これらの研究は、今後、高山生態におきる影響を考える上でも重要な知見となると考えられます。

 今回、グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」の特別研究員に選ばれたのを機会に多くの方に私の研究を知って頂き、高山生態に興味をもって頂けたら嬉しいです。楽しんで聞いてもらえるよう、頑張ってより良い研究をしていきたいと思います。

一年を通した研究サイクル
夏は山で、冬は研究室で過ごすというサイクルです。でも休日は一年中山に登っています(笑)。
5月下旬  調査開始。


調査開始時


7〜8月  調査ハイシーズン。家より山の中で寝る日のほうが多い毎日。


調査地(北海道大雪山系) 7月上旬


10月上旬   すっかり雪山になって調査終了。
10〜12月  実験室でのサンプリング処理やデータ入力・解析。


実験室にて


12月〜3月  学会やシンポジウムで発表、論文執筆。
4月       次のシーズンの調査準備や公募への申請準備。


過去の記事

〜米国・ハワイ大学IPRCでの3ヶ月〜古関 俊也(地球圏科学専攻・博士課程後期3年)
 (2008年夏)


〜研究内容と、グローバルCOEプログラム特別研究員としての抱負〜川合 由加(生物圏科学専攻・博士課程後期2年) (2008年秋)

〜大学と市民をつなぐ学生の新しい試みが始まる〜鈴木 耕平(環境起学専攻・修士課程2年)(2009年秋)


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