国際南極大学とは?

「国際南極大学(IAI: International Antarctic Institute)」とは、オーストラリアのタスマニア大学(UTAS)が提唱する、雪氷寒冷圏科学教育のための国際的な大学間連携プログラムです。現在までに日本を含む13カ国から18の大学と研究機関が参画を表明しており、南極、北極、山岳域など寒冷圏に関する広範な教育プログラムが構築されつつあります。
雪氷寒冷圏科学には、氷河や氷床、極域の海洋と海氷、極域の大気・気象、生態系、氷や雪の物性、永久凍土など様々な分野があり、各大学はそれぞれの特色を生かした教育を行っています。国際南極大学プロジェクトは、各大学の得意とする分野を生かして、雪氷寒冷圏に関わる大学院教育を充実させ、次世代を担う大学院生の海外交流を促進することを目的としています。
北海道大学大学院環境科学院では、この国際南極大学構想へ参画するための極地科学教育プログラムをスタートさせました。海外ではスイス連邦工科大学(ETH)・タスマニア大学、国内では総合研究大学院大学・東京海洋大学との強い連携によって、世界水準の教育プログラムを提供する試みです。
おしらせ(2025/03/28 更新)
- 2025年度 スイス氷河実習(南極・北極学特別実習I)の案内
- 2025年度 野外行動技術実習の開講
- 南極学修了証書授与式
- 母子里雪氷実習を開講しました。
- 南極学特別講義IIを開催しました。
- スイス氷河実習を開催しました。
南極学カリキュラムの基幹科目であるスイス氷河実習を、
北海道大学ラーニングサテライト科目として開講します。
今年よりArCS-3北極域研究強化プロジェクトの事業として、
全国の修士・博士大学院生の参加を歓迎します。
4月9日に開催した説明会の資料と記録映像を以下に公開します。
日程、費用、旅費支援、参加申請方法などをこちらでご確認下さい。
2025年の実習は8月23日~9月6日を予定しています。
実習は修士・博士課程大学院生を対象としています。
参加希望者は上記資料に従って4月21日までに連絡をお願いします。
不明な点は下記にお問合せください。
杉山 慎
低温科学研究所 / 北極域研究センター
e-mail: sugishin atmark lowtem.hokudai.ac.jp
南極学特別実習III(野外行動技術実習)を以下の通り開講します。
開講日時:4月9日(水)16:30から
場所:環境科学院 D201室
講師:阿部ゆか(札幌山岳ガイドセンター、第56・64次南極地域観測隊員)
樋口和生(元国立極地研究所、第50・52・57・64次南極地域越冬隊員)
中村一樹(防災科学技術研究所)
杉山慎、白岩孝行、下山宏、他(低温科学研究所・環境科学院)
南極や極地での観測に経験の深い本学教員に加えて、
山岳活動と南極観測の経験を持つ阿部ゆか氏を講師に招き、
フィールドワークに必要な知識と技術を学びます。
大学院の研究で野外観測に取り組む方や、
野外活動一般に興味がある方の受講を歓迎します。
受講希望者は4月14日までにこちらでメールアドレスと所属を登録して下さい。
講義スケジュールはこちらです。
また昨年の実習の模様をこちらで確認して頂けます。
質問などあれば以下までお願いします。
杉山 慎
低温科学研究所 / 北極域研究センター
TEL: 011 706 7441
e-mail: sugishin atmark lowtem.hokudai.ac.jp
最近の活動(2025/03/28 更新)
2024年度南極学修了証書の授与式を実施しました。
環境科学院の張佳晏さんと小林健人さんの2名が、
南極学カリキュラムを修了して証書を授与されました。
おめでとうございます!

2025年1月28~31日に道北母子里の雨竜研究林にて、
南極学特別実習IV(母子里雪氷実習)を開講しました。
日本有数の寒冷豪雪地帯での実習に13名が参加し、
積雪や寒冷気象の観測に取り組みました。
実習の様子をこちらでご覧になれます。

スイス、ドイツ、アメリカから講師を迎えて、
9月12日~27日に南極学特別講義IIを開催しました。
Hokkaido Summer Institute科目としての開講に、
海外の大学からも含めた17名の大学院生が参加。
南極・極域科学の基礎から最先端を学びました。

8月24日~9月7日にスイス氷河実習を開催しました。
ローヌ氷河にて4日間の野外観測を実施した他、
各地での氷河巡検、スイス連邦工科大学での講義など、
8名の大学院生がアルプスでの活動に取り組みました。

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