南極学カリキュラムとは?
北海道大学大学院環境科学院は、2007年4月より「南極学カリキュラム」をスタートします。このカリキュラムは、 極地や寒冷圏での現象、地球規模の環境変化、雪や氷の科学などを、南極を舞台にして学ぶためのユニークな教育システムです。著名な極地研究者を講師に招く南極学特別講義、サロマ湖やスイスなどで実施する南極学特別実習、そして環境科学院各専攻で実施されている講義を組み合わせることで、他の大学院には類を見ない総合的な極地科学のカリキュラムが実現しました。
また「南極学カリキュラム」は国際南極大学(IAI)のカリキュラムとして認定されるため、さらに専門的な修士研究を行なうことで国際南極大学からの修士号 (Master of Antarctic Science) 取得にもつなげることができます。南極や極地に対して興味や憧れを抱いている学生から、大学院修了後に極地研究者を目指す学生まで、環境科学院の大学院生すべてに開かれた魅力あるカリキュラムです。
南極学カリキュラムについてよくある質問はこちら。
南極学修了証書(Diploma of Antarctic Science)
講義や実習の中から一定の単位を所得した学生には、南極学修了証書(Diploma of Antarctic Science)が授与されます。この修了証書は所属する専攻での修士課程修了とは独立したもので、南極科学に関する専門教育を修めたことを証明するものです。
[南極学カリキュラム修了要件]- 必修科目(南極学特別講義IとII)4単位+選択科目10単位以上=合計14単位以上の取得を修了要件とします。
- 選択科目には選択必修科目(南極学特別実習、地球雪氷学実習)を2単位以上含むことを条件とします。
- 南極学修了証書の認定にあたり、2006年度のスイス氷河実習(地球雪氷学実習)、サロマ・オホーツク海氷実習(地球圏科学演習 I )を履修している場合は、それぞれ、南極学特別実習 I 、南極学特別実習 II に読み替えることとします。 >
- 南極学特別講義
- 南極学特別講義 I :集中講義・8月開講
- 南極学特別講義 II :集中講義・10月頃開講
- 南極学特別実習(野外実習コース)
- 南極学特別実習 I(スイス氷河実習):8-9月開講
- 南極学特別実習 II(サロマ湖海氷実習):2-3月開講※
※次回開講年度未定 - 南極学特別実習 III(野外行動技術実習):1学期開講
- 南極学特別実習 IV(母子里雪氷学実習):1月開講
- 学院講義(IAI対応講義)
- 地球雪氷学基礎論
- 古環境学基礎論
- 氷河・氷床学特論
- 理論雪氷学特論
- 寒冷圏気象・気候学特論
- 極域海洋学特論
- 地生態資源学特論
- [A] 古気候学・有機地球化学特論(科目名:古気候変動学特論)Bの日本語講義
- [B] Aの英語講義(科目名:古海洋学特論)偶数年度のみ開講 Advanced Course in Paleoceanography and Biomarker Geochemistry
- [C]生物地球科学・陸圏物質循環学特論(科目名:生物地球科学特論)Dの日本語講義
- [D] Cの英語講義(科目名:陸圏物質循環学特論)奇数年度のみ開講 Advanced Course in Biogeochemistry
- 化学海洋学特論
- 水循環学特論
- 国際環境保全学総論
- 気候変動影響特論
- 寒冷陸圏環境学特論
- 植物生態学特論 I
- 環境分子生物学特論 I
- 全学教育・一般教育演習
- 南極学入門 —雪と氷から見た地球環境—:1学期開講
- 極域海洋学入門 —流氷を科学する—:2学期開講
開講科目
南極学カリキュラムでは、以下のような講義・実習を開講しています。シラバスについてはこちらから検索できます。 南極学特別講義、特別実習の受講登録はこちらからどうぞ。
【大学院生対象】
開講情報・シラバスにて確認をお願いします。