国際南極大学とは?
「国際南極大学(IAI: International Antarctic Institute)」とは、オーストラリアのタスマニア大学(UTAS)が提唱する、雪氷寒冷圏科学教育のための国際的な大学間連携プログラムです。現在までに日本を含む13カ国から18の大学と研究機関が参画を表明しており、南極、北極、山岳域など寒冷圏に関する広範な教育プログラムが構築されつつあります。
雪氷寒冷圏科学には、氷河や氷床、極域の海洋と海氷、極域の大気・気象、生態系、氷や雪の物性、永久凍土など様々な分野があり、各大学はそれぞれの特色を生かした教育を行っています。国際南極大学プロジェクトは、各大学の得意とする分野を生かして、雪氷寒冷圏に関わる大学院教育を充実させ、次世代を担う大学院生の海外交流を促進することを目的としています。
北海道大学大学院環境科学院では、この国際南極大学構想へ参画するための極地科学教育プログラムをスタートさせました。海外ではスイス連邦工科大学(ETH)・タスマニア大学、国内では総合研究大学院大学・東京海洋大学との強い連携によって、世界水準の教育プログラムを提供する試みです。
おしらせ(2024/11/27 更新)
- 大学院共通授業科目「南極学特別実習Ⅳ」開催のおしらせ
- 2024年度 南極学特別実習II(サロマ湖海氷実習)開講通知
- 南極学特別講義IIを開催しました。
- スイス氷河実習を開催しました。
2025年1月27日(月)から31日(金)の期間で標記実習を開催します。
参加を希望する場合,既に履修申請している方も,
2024年12月2日(月)までに改めて以下のフォームを使ってご連絡ください.
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSflo0R-1n5qWVQNblObQwpGxzXrm7r1ZjEV3U7zkaG2cW7ZQw/viewform?usp=pp_url
担当: 箕輪 昌紘(m_masa atmark lowtem.hokudai.ac.jp)
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2024年度 南極学特別実習Ⅳ
日程: 2025年1月27~31日(27日は低温研究所でガイダンスの予定)
場所:北海道雨竜郡幌加内町字母子里 雨龍研究林
研究林の宿泊施設に3泊
募集人数:12名程度
参加費用:宿泊費と母子里までの交通費(1万5千円程度の予定)
目的:
(1) 国内有数の寒冷多雪地の積雪・水文・気象・森林環境に関する知識、
観測技術の修得
(2) 積雪地域での野外行動技術の修得
(3) 学生・教員間の知識と技術の交流
実習内容: ・積雪断面観測 ・積雪広域分布観測・気象観測 他
(本年度の詳細なプログラムは後日連絡いたします)
重要事項:
1)実習参加希望の方は202年12月2日(月)までに、
応募フォームよりご連絡ください。
2)単位履修のために各自の所属事務に履修届を提出してください。
*実習を受けるためには1)と2)の両方の手続きが必要です。
*本実習は大学院共通科目の南極学特別実習Ⅳとしても開講します。
雪氷コースの学生は優先的に実習を履修できるよう、
事前に参加希望を受け付けますので、早めの連絡を心がけてください。
留意事項:
・人数制限があるため、締め切り前に募集を終了する場合があります。
・本実習には、実施場所までの交通費及び宿泊費などの経費がかかります。
・防寒具など、冬季の野外活動に不安がある場合には相談してください。
数に限りがありますが,装備の貸し出しも可能です。
・実習活動中の保険に加入していることを各自確認してください。
・実習終了後にレポートを提出してもらい、
実習態度、発表内容と合わせて成績を評価します。
内容や履修について質問がある方は、以下にお問い合わせください。
箕輪昌紘:m_masa atmark lowtem.hokudai.ac.jp
みなさんの参加をお待ちしています。
サロマ湖海氷実習を以下のように開講します。
日時:2025年 2月 10日(月)- 14日(金)
場所:北海道サロマ湖・ネイパル北見(北見市常呂町字栄浦365-1)
Saroma Ko/ Napal Kitami
・本実習には現地で実習を行う前に十分な準備が必要です。
実施に関するガイダンスを以下のように行うので、必ず出席してください。
日時:2024年12月 23日(月)16:00‐17:30
場所:低温科学研究所 3F交流ラウンジ
Institute of Low Temperature Science/ Lounge Third floor
・詳細の問いあわせや相談は下記担当教員まで。
担当教員:青木 茂 Shigeru Aoki
低温科学研究所 N117
TEL: 011 706 7430
shigeru atmark lowtem.hokudai.ac.jp
最近の活動(2024/11/27 更新)
スイス、ドイツ、アメリカから講師を迎えて、
9月12日~27日に南極学特別講義IIを開催しました。
Hokkaido Summer Institute科目としての開講に、
海外の大学からも含めた17名の大学院生が参加。
南極・極域科学の基礎から最先端を学びました。
8月24日~9月7日にスイス氷河実習を開催しました。
ローヌ氷河にて4日間の野外観測を実施した他、
各地での氷河巡検、スイス連邦工科大学での講義など、
8名の大学院生がアルプスでの活動に取り組みました。
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