研究生活

研究の流れ

1.まず初めに実験テーマを教員と相談して決めます。研究室で実施可能な内容であれば、学生がテーマを決めることも可能です。

2.自分のテーマに近い研究をしている先輩と一緒に実験を始めます。試薬の管理方法、実験器具、実験機器の扱い方、廃液の処理、など覚えてもらいます。合成技術、各種機器(NMR、赤外、紫外・可視分光器、熱分析装置、X線回折装置、吸着装置など)の測定原理・使用法を習得できます。

3.毎週月曜日に報告会、毎週水曜日に研究室セミナー・雑誌会があります。報告会では、前週に行ったことを個別に簡潔に報告してもらいます。研究室セミナー・雑誌会では、研究室メンバー全員が集まって研究報告、英語論文の紹介を行います。プレゼンテーション能力、英語リーディング能力が身に付き、多孔性材料に関する専門知識を習得できます。

4.研究成果がでれば、それを学会(日本化学会春季年会、錯体化学会討論会、北海道支部夏季・冬季研究発表会など)・研究会で発表します。少なくとも年1回以上は学会・研究会で発表することを目標にしています。何度も発表を経験することでプレゼンテーション能力がさらに向上します。

5.修士学生は二年間、博士学生は三年間の研究成果を修士論文、博士論文としてまとめ、修士論文発表会、学位論文審査会で発表、合格することで学位を取得します。博士学生はファーストオーサーの学術論文を1報以上が求められます。日本語、英語文章執筆能力が養われます。

進路

我々の研究室ではゼオライトや活性炭に代表される多孔性物質に関する合成とその機能評価に関する研究を行っており、自動車メーカー(排ガス処理材料)、エネルギー産業(ガス精製、分離)、素材・化学メーカー(新物質合成)、環境関連企業(汚染物質除去)などが卒業後の進路として考えられます。また、修士課程の学生は、より高度な専門知識・技術の習得を目指して博士課程へ進学する場合もあります。


卒業生の進路

2021年度:弘前大学助教、HGSTジャパン、WuXi App Tec

2020年度:京セラ、日鉄ソリューションズ、ダウケミカル、マイクロンメモリジャパン、東北大博士過程

2019年度:スバル、東北大研究生