スイスアルプス野外実習 2026年度実習報告
--北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習--
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スイス実習・8/31
午前: Zermatt (8:00) → Gornergrat (8:33)
Gornergratから氷河・氷河地形の観察、Gorner氷河へ
午後: Rotenboden → Zermatt
本日のできごと
本日はツェルマット村よりラック式鉄道に乗り、標高3,089mのゴルナーグラート展望台を目指した。
展望台からは、アルプス第2位の規模を誇るゴルナー氷河と、アルプス山脈を代表する雄大な名峰群を一望できる。
到着後、杉山先生と白岩先生による現地講義が行われた。
氷河の講義では、杉山先生よりかつて複数の氷河が連結していたゴルナー氷河系も、近年の氷河後退によって氷体の連結が失われるなど、大きく姿を変えている。
地形の講義では、白岩先生よりアフリカプレートとユーラシアプレートの衝突によって形成されたアルプスの地質について説明していただいた。
有名なマッターホルンの上部にはアドリア由来する岩石がみられ、アルプスの地質学的歴史を実感することができた。
少し休憩した後、私たちは氷河の広がる方向へ歩き始めた。 ただひたすら目の前の道を歩き、時折立ち止まって景色を眺める。 いつの間にか時間のことも日常のことも忘れ、足元と目の前に広がる景色だけに意識を向けた。 山の中を歩くというシンプルな行為そのものが、心を静かに整えてくれるような時間だった。
途中の岩場で、みんなで最後の昼食をとった。
耳を澄ませば雪解けの小川のせせらぎが響き、見上げれば時折雲が山々の表情を変え、こんなにも穏やかな時間を過ごせることは、きっと人生の中でもそう多くはないだろう。
今回の実習で過ごした時間が、また一つ大切な思い出になった。
昼食を終えると、私たちはローテンボーデン駅を目指して再び歩き始め、そこから鉄道に乗って下山する予定だった。
私はブラックノーズ・シープを一目見てみたいと思い、途中のリッフェルアルプ駅でみんなと別れ、ひと足先に列車を降りることにした。
そこで愛らしい羊たちと間近で触れ合っただけでなく、親切な羊飼いのPabloさんとも出会った。
若かりし頃は地理学者であったPabloさんは、愛する土地や山についてたくさん語ってくださった。
偶然の出会いから始まった短い会話だったが、旅の中でしか生まれないような、とても楽しいひとときになった。
こうして、今回の実習におけるフィールドワークはすべて無事に終了した。
明日の自主研修では、どんな景色がみんなを待っているのだろう。
そして、どんな人や出来事との思いがけない出会いがあるのだろう。
文責 李 金澤
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