スイスアルプス野外実習 2026年度実習報告
--北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習--
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スイス実習・9/1


終日:自主研修プログラム

本日のできごと

この日は前日午後に解散してから2日間の自由行動日でした。
この実習では氷河やそれによる地理について学ぶことができましたが、その氷河地形のなかでの生活について学ぶ機会は少ないので、南方の山がちな地域の農村の個人宅に滞在することとしました。
私は、ツェルマットから5時間くらい鉄道に乗り、Obersaxenという村に滞在しました。
この村には鉄道駅がなくバスで向かう必要があるのですが、最寄り駅に着いたときには22時頃になっており、終バスはもうありませんでした。
そこで泊めていただくホスト(車は持っていらっしゃいませんでした)に連絡したところ、その友人に頼んでくださり、車で迎えに来ていただけました。
「友人は英語が完璧ではないと思うけど…」と言われていたので少し構えて行ったのですが、ホストも友人もなんと日本語を話せる方でとても驚かされました。
友人の方は桑名に1年間住んで日本語を学ばれていたようです。
ホスト宅に着くと1歳ほどの赤ちゃんがいました。
公用語が複数あるスイスらしい話ですが、お父さんはドイツ語で、お母さんはフランス語で話しかけて2言語を話せるように教育していました。
窓を開けると羊の鈴の音が聞こえてくる幸せな宿泊環境を提供していただきました。


朝ごはん前にはお父さんがサイクリングに連れていってくれました。
この村ではよく見かけたのですが、電動自転車の後ろにベビーカーを取り付けて、赤ちゃんも一緒にサイクリングにいきました。
氷河が作った渓谷の中腹に位置しているため坂道が多く、電動自転車が多いようです。
赤ちゃんを連れているからゆっくり行くものかと思ったら何も牽引していない私がついていくのが精いっぱいなスピードで砂利の坂道を下って行ってとても驚かされました。


朝ごはんもいただけたのですが、数日前にチーズ好きなご友人を招かれていたようで、この村の酪農家さんの美味しいチーズが沢山ありました。


この日、ご家族は休みの日で、自転車で山にコケモモの実を取りに行くとのことでした。
とても興味があったのですが、朝のサイクリングですっかり登坂への自信をなくし、後れを取って迷惑をかけてもいけないしと思ってついていくのをやめてしまいました。
その代わりに私はこの集落と隣の集落をサイクリングして散策しました。
とても小さな教会やキリスト教版の祠のような構造物、道路沿いのベンチなどのヨーロッパ的な景観とライン川の源流域である氷河地形を望みながらのサイクリングはとても気持ちがよかったです。
特に印象に残っているのは森林のなかに整備された公園で、よく手入れされた明るい森林の中に道がつけられており、ところどころに木材を活用した健康遊具が設置され、広場にはブランコや砂場が整備されていました。
砂場の遊具が持ち寄り式ではなく、様々なおもちゃが置かれていたのが印象的でした。


夕飯には、その日採集したコケモモの実を使った鹿肉の料理や、近所で採れたキノコのフライなどをご馳走していただけました。
身近な自然を利用しながら生きるスイスの山村の生活が体験できて非常に貴重な滞在となりました。

文責 塩崎 翔大

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