スイスアルプス野外実習 2024年度実習報告
--北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習--
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スイス実習・8/30


終日:Rhone氷河にて観測実習(氷河までバスで移動)
夕食後:データ処理・解析、観測打ち合わせ

本日のできごと

今日からローヌ氷河にて観測が始まり、
杉山先生率いる氷河班と、白岩先生率いる河川班に分かれて行動します。
Tiefenbachを出発し、「ポストバス」と呼ばれる山岳バスで氷河地形を眺めながら移動。
ヘアピンカーブなどの見通しの悪い道路では対向車に存在を知らせるために、
独特なラッパ音が鳴り響きます。




今日の観測地であるローヌ川に到着。



橋の上から流速系を入れて、1m間隔で計測します。



その後、ローヌ川沿いを上流側に向けて散策。
歩き進めると「Gletscherstand 1856」と書かれた標識があります。
これは、1856年時点でローヌ氷河がこの位置まで存在していた印です。
本当に正しいのか疑いたくなるほど、現在の氷河末端の位置とかけ離れていて、
その後退の速さに驚きました。



川の左岸側の斜面には、
廃線になりましたが有志の方々によって復活したフルカ山岳蒸気鉄道が見えました。



全員で昼食を食べるためにローヌ氷河へ。



昼食後、ローヌ氷河の左岸側を軽くハイキング。
尾根を超えた先にはムト氷河とムト川があります。



尾根から流量観測地の方角を見下ろした景色。
今回流量観測を行った場所はローヌ川とムト川の水が流れています。



氷河に削られた滑らかな岩。
表面に見える細いラインは氷河の下部に付着した石などによって削られた痕で、
氷河の流動方向が分かります。



氷河の圧力によって割れた岩。
下流側の部分のみ割れて化学反応により茶色く変色しています。



観測でたくさん歩いた後はお待ちかねの夕食。
スイスといえばこれ!のチーズフォンデュ。
皆チーズも残さず平らげていました。



今回の実習は天気に恵まれ、毎日出勤となった天体観測。
教会をバックに天の川を撮影。
忘れられない景色となりました。

文責 井元 士穏

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