IFES-GCOE グローバルCOEプログラム 「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」
         北海道大学大学院環境科学院/農学院環境資源学専攻

海外観測留学生推進室は移動しました

目的

地球環境の変化は,適応力が低い途上国や極域にて特に深刻な影響を及ぼす。こ のような脆弱地域にて環境劣化の実態を長期的に監視することは極めて重要であ る。本推進室では,シベリア,モンゴル,インドネシアなどに海外フィールド観 測拠点を設置し,これらの拠点にて研究教育活動を促進するための様々な事業を 展開する。

観測を長期的に継続するには,人材の育成が欠かせない。このような 考えのもと,本推進室では研究と教育を一体化したものとして捉える。研究では, 各地域固有のプロセスを主に観測により解明し,その重要性をモデリングタスク フォースと協同して評価する。教育では,国際交流推進室と連携し,環境劣化の 問題を広範な視座から解決する研究者・環境実務者を育成する。これらにより, 研究者世代を超えるような長期的な観測研究を継続する体制を構築する。

主な活動内容

・ロシア(ヤクーツク)、モンゴル、インドネシアに海外フィールド観測拠点(GCOEリエゾンオフィス)を開設
・海外フィールド観測サマースクール
・ラボ実習
・海外入試説明会・入試、留学支援
・海外観測支援
・共同研究者招聘
・ワークショップ、シンポジウム開催

海外観測拠点

シベリア(ロシア、ヤクーツク):Institute for Biological Problems of Cryolithozone, Siberian Branch of Russian Academy of Scienceに海外フィー ルド観測拠点(GCOEリエゾンオフィス)を開設する。温暖化により極めて大きな 影響が予想される永久凍土帯生態系の物質循環に焦点をあてた観測等を実施する。
ロシア・ヤクーツク リエゾンオフィスホームページ

モンゴル:Institute of Geography, Mongolian Academy of Sciences にリエゾンオフィスを開設する。温暖化の影響に加え、社会構造の変化に対応して 人間活動が拡大することにより生じる土地の劣化などの問題に取り組む。
モンゴル リエゾンオフィスホームページ

インドネシア:パランカラヤ大学およびボゴール大学にリエゾンオフィスを開設 する。泥炭地の開発など人間活動が生態系を攪乱し、物質循環系に多大な影響を 及ぼしている問題に取り組む。
インドネシア リエゾンオフィスホームページ

リエゾンオフィスの機能

GCOEプログラムや研究成果の情報発信、交流窓口、留学希望学生への情報提供、 観測支援等。現地の言語によるウェブページを開設する。サマースクールやシン ポジウム、実習の案内に加え、留学を希望する学生への奨学金やRA制度の情報を 提供する。

フィールド科学サマースクールとラボ実習

各地域のかかえる問題を広い視野から理解し問題に取り組む能力を養うこと を目的として、広範な専門分野の講義や観測・分析の実習を行うサマースクール・ ラボ実習を実施する。学生や若手研究者自身が企画を分担し、受講生として、ま た講師として参加する。

実習・サマースクール・シンポジウム等の計画 (2009年3月変更)

2008年 同位体ラボ実習(2008年度の初回は、日本語で実施し、一部を英語とすることを検討)
2009年 フィールド環境科学サマースクール(ロシアヤクーツク)、ラボ実習
2010年 フィールド環境科学サマースクール(モンゴル *変更)、同位体ラボ実習
2011年 フィールド環境科学サマースクール(インドネシア *変更)、ラボ実習
2012年 シンポジウム(ロシアヤクーツク、モンゴル、インドネシア)、同位体ラボ実習
*サマースクールおよび実習は、講義と実習を組み合わせ、約1週間の期間で実施する(1単位)。
*サマースクールの受講生は、日本などから5名程度、現地の学生10名程度を予定
*実習内容を専門分野とする学生は、実習の企画を分担し、講師(TA)として参加
*講師は、日本、現地の研究者、その他の地域からも招聘

北海道大学グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」