スイスアルプス野外実習 2009年度実習報告
−−北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習−−
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スイス実習・9/2

午前:Zurich → Grindelwald
午後:Untere Grindelwald氷河を観察
夕食後:スライドショー


前日のH.Blatter氏のご自宅での楽しいバーベキューから一夜明けた9月2日(水)。 今日もスイスの天気は晴れ渡っていました。
話は一風変わり、2009年のスイス実習で流行語大賞を受賞する作品と言えばこれしかないと思います。
そう、もうみなさんお分かりですよね?
「ミステリー!」
実習期間を通して数多くのミステリーを笑いとともに提供してくれたこの方に受賞していただきましょう。
「何がミステリーなんだ?」という方には一言で説明できないのが口惜しいですが、 とにかく彼女の手に光る透明な物体がその正体です。
詳しくは本人に聞いてください。。。


Zurich発のICに乗車し、Bernへ、そしてそこからInterlakenを経由しGrindelwaldへの、 スイス実習始まって以来の長旅の始まり。
しかし、飽きないのがスイスのいいところではないでしょか?
次から次へと変わる景色に写真を手放すことができませんでした。
横を見れば雄大な山々、のどかな牧場、かわいい家々が並んでいます。
そして、川の色は乳白色へと変化し、間近に氷河のあることを教えてくれています。まだ見ぬ氷河への期待に、みなが高揚を隠しきれません。


いよいよ着きました、Grindelwald。
あまりの興奮(?)に走り出した人も約一名出没。結構な坂でしたが、 年齢を感じさせない素晴らしい後ろ姿だと思いませんか?
この街は日本人観光客も多く、町中には日本語もちらほら見かけましたね。
そんな街中を山登りの準備を早々に通り抜け、われらが目指すはただ一つ!
そう、Untere Grindelwald氷河です。


山の上では基本、町で買い込んだパンやハム、チーズなどをみなでピクニック。
これほどまでにパンをおいしいと感じられたのは初めてです(筆者は大の日本食派)。

Untere Grindelwald氷河までの道のりはそう簡単なものではありませんでした。
おいしい食事でゆったりのんびりピクニック!
だと思ったら間違い。
結構な道を登って登って登って、、、、、。
(タンクトップ一枚の強者もいますが山の上は寒いですよ)

しかし、目の前に広がるUntere Grindelwald氷河は、はじめて氷河を見る者には息をのむ光景でした。 山肌にとりつくようにへばりついてる氷の塊を前にし、自分の体を頑固にも維持しようとしているにもかかわらず、 無情にも後退を余儀なくされる氷河がいとおしく想われます。


氷河を前に各々が楽しい時間を過ごす中、怪しい雲が漂い始めました。。
(筆者の後ろでも漂い始めています)
「そろそろ降りようか。」
というときに、遠く彼方から怪しい音が聞こえてきました。
「ゴロゴロ・・・」
そうです!雷です。。。
杉山先生の、
「とにかく木が生えてるところまで降りるんだ!」
を掛け声に、皆必死でずぶぬれになりながら必死で駆けおります。
登りはずいぶんかかった道のりを帰りは無我夢中であっという間に降りてしまいました。
本当に山の天気は変わりやすいといいますが、これほどまでに必死になったのは初めてです。
けが人もなく、皆無事に降りられたことがなによりです。
お疲れ様でした。
疲れました。。。。

文責  北山 智暁

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