Graduate School of Environmental Science

Laying down the co-ordinates of environmental science

EES seminar:Exploring future outlook of global warming from the past

2014-06-12

研究院アワーのお知らせ (EES seminar)

2014年7月3日(木) (Jul 3, 2014) 17:00-18:00

Place: 環境科学院D201

Speaker: 吉森 正和 (Masakazu Yoshimori)
(地球圏科学部門 大気海洋物理学分野 准教授)

Chair: 堀之内 武 (Takeshi Horinouchi) (地球圏科学部門)

講演題目: 過去から探る地球温暖化の未来像
Title:Exploring future outlook of global warming from the past

要旨 (Abstract) : 昨年の9月に、IPCC第5次評価報告書第1作業部会によっ
てまとめられた、気候変動の自然科学的根拠に関する政策決定者向け要約
が承認・公表された。そして、今年の1月には全文が公開された。その中
には、「過去の気候から得られる情報」という章が独立してあり、「海面
水位変化」の章とともに、講演者は協力執筆者として携わった。これまで
は、過去の気候と現在や将来の気候の研究者コミュニティは比較的はっき
りと分かれており、両コミュニティの協力によるプロダクトはあまり多く
見られなかった。しかし、最近のIPCCに代表されるように、こうした橋渡
しは近年特に注目と期待が高まってきているように感じられる。このよう
な背景の中、過去の気候変動の知見を定量的に将来予測に活かしていく試
みの一例を紹介したい。
将来の温暖化の程度を示す代表的な指標の一つに「気候感度」というも
のがある。具体的には、大気中のCO2濃度を2倍にした際の地球平均地上気
温の平衡応答として定義されるが、温度以外の様々な気候変数の予測や安
定化目標を考える上でも重要な指標である。ところが、この不確実性の幅
は過去約35年にわたってほとんど狭まっていない。本発表では、モデリン
グという側面からこれまで講演者が行ってきた研究を軸に、氷期の気候か
ら気候感度を推定するための試みと成果、誤解や課題について紹介すると
ともに、今後の方向性についても簡単に議論したい。

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