Graduate School of Env.Science / Faculty of Env.Earth Science
Hokkaido University
N10W5 Sapporo
Hokkaido 060-0810
Contact/Counsel
Public Lecture
Admission Guide
Contents
《北海道大学大学院地球環境科学研究院長 嶋津克明》
昨年名古屋で開催された生物多様性条約締結国会議(COP10)は記憶に新しいところですが,地球上に生活する私たちは,その自然環境に依存しつつ,環境に大きな改変を加え続けてきました。将来にわたる生物資源や自然(生態系)の果たす役割を理解するために,多様な生物の生活をしっかり理解することは重要です。今回の公開講座では,このような視点のもと,多様な生物とそれらの果たす役割によって成り立っている自然(生態系)を,環境への適応という観点から解説いたします。また,長い進化の過程で生物が獲得してきた特性と急激な環境改変に対する応答に注目して,持続的な環境保全についても論じます。公開講座に参加され,私たちの地球環境をどのように守ればよいのか,一緒にお考えください。
〒060-0810 札幌市北区北10条西5丁目
電話 (011) 706-2204
E-Mail gakujutu (at) ees.hokudai.ac.jp
1.仮申込【仮申込書】をダウンロードしてご利用下さい.
2.先着順(定員70名)に本申込みの手続書類を郵送
3.本申込み(受講料の納付を含む)
4.手続き完了
今回から申込手続方法が変更となりましたのでご留意願います。
詳細は,別紙「申込方法」を参照願います。
概 要:様々な生物の持つ遺伝情報を比較すると,地球上の全生物は共通の祖先から起源したことが分かる。しかも,遺伝子に起こる突然変異には適応に有利なものはほとんどない。それでは,これ程多様な生物はどのように生み出されてきたのだろうか。最近明らかとなってきた生物多様化のメカニズムについて解説する。
概 要:林床植物を題材に,多様な生育環境に適応し,進化してきた植物たちの生きる実態(生活史)を解説するとともに,未来へと続く自然環境の保全における生活史研究の重要性を紹介する。
概 要:森林を形作る樹木は,お互いに,より有効に光や土の中の養分を獲得しようと競い合うことで,分化・共存して巨大な生物炭素蓄積を持つ生態系を形作ってきた。人間社会の持続性の鍵をも担っている森林の果たす役割について,紹介する。
概 要:北国に棲む哺乳類,鳥類,魚類,昆虫類がどのように冬を過ごしているか,特にどのように低温に対処しているかについて,そのメカニズムを中心に紹介する。
概 要:植物の光合成産物による根圏細菌の活性化(汚染物質分解促進)作用と根圏細菌による植物の成長促進作用が同時に進行する様子を紹介する。
概 要:近年動物や植物といった生き物の生活や個体数の変化をコンピューターシミュレーションで予測するという試みがよく行われている。その舞台裏について解説を加え,コンピューターの中の生命がどのように作られ,どのような役割を果たしているのかを伝えたい。
講義時間は,毎回18:30〜20:00です。
※ 講師の都合により,講義日が変わる場合があります。Graduate School of Environmental Sceince, Hokkaido University