IFES-GCOE グローバルCOEプログラム 「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」
         北海道大学大学院環境科学院/農学院環境資源学専攻

GCOE人材育成自由企画 「エゾシカ保護管理と希少猛禽類保全の両立」セミナー(計4回)のお知らせ と参加者募集

道内で増え過ぎて様々な問題を引き起こしているエゾシカ。一方、減り過ぎて 絶滅危惧種として保護増殖が図られているシマフクロウ・オジロワシ・オオワシ。 この両極端の保護管理がバッティングして軋轢を起こしていることをご存知ですか?

エゾシカを捕獲しようと思っても、シマフクロウ保護区では手が出せない。シ マフクロウの保護増殖を図ろうと思っても、エゾシカ捕獲のためにあちこちで 銃声が響く状況では難しい。このように、それぞれの種の保護管理にとってあ る取り組みがベストだと思われていても、生態系レベルで見ると必ずしもベス トとは言えないかもしれません。そして現実には、そんなことは頻繁に起きて います。

そんな時どうすればいいのか?

この疑問への答えを探るために、知床で実際にエゾシカ保護管理と希少猛禽類 保全に取り組む専門家をこのセミナーにお招きし、何が問題になっているのか を詳しく聴いた上で様々な立場からの議論をしていきたいと考えています。増 え過ぎた種と減り過ぎた種の保護管理同士の軋轢を直視し何とかやっていこう という事例を基に、問題意識をどのように共有していくのか、総合的な取り組 みをどのように進めればいいのか、などを学んでいきます。

このセミナーに参加する人を募集します。参加資格はこういった問題に興味を 持っている人すべてとします。4回のセミナーすべてに参加して下さると一番 いいのですが、一部のみでも歓迎いたします。おおよその参加者数を把握した いので、参加希望者はできるだけ早く下記までご連絡頂けると助かります。 (これまでにメールなどでご連絡を頂いた方は再度ご連絡を頂く必要はありま せん。)また、当日の飛び入り参加もOKです。 多数のご参加をお待ちしています。

セミナー予定:(内容が変更される場合もあります)

第一回セミナー:
6月28日(日)14~17時。農学部N11講義室。
「エゾシカとシマフクロウの基本的生態を中心に」
講師:宇野裕之氏(北海道環境科学研究センター)竹中健氏(シマフクロウ環 境研究会)

第二回セミナー:
10月3日(土)10~17時。農学部N11講義室。
「エゾシカ、及び希少猛禽類三種の保全・管理の現状、及び論点の整理」
講師:梶光一氏(東京農工大学)宇野裕之氏(北海道環境科学研究センター)
竹中健氏(シマフクロウ環境研究会)中川元氏(知床博物館)白木彩子氏(東
京農業大学)の豪華メンバー。

第三回セミナー:
11月13日(金)~15日(日)の二泊三日。
「知床での現地視察、及びロールプレイングゲームによる専門家との討論会」

第四回セミナー:
2010年1月30日(土)で調整中。農学部内の会場を検討中。
「エゾシカ保護管理と希少猛禽類保全の両立を図るためのセミナー」
公開シンポジウムで市民も交え、課題を整理し議論する。

問い合わせ、及び連絡先:今榮(いまえ)博司(農・森林政策D3)
農学院N309号室、内線2514、(メール)imae◆for.agr.hokudai.ac.jp
◆=@

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