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研究室の運営ポリシー

  1. 大学教養程度の一般化学と語学の学力がある人でしたら、本研究室にて博士前期 課程(修士課程)の研究を十分始められますので、 地球科学系や生物科学系からの化学系外進学者も大歓迎です。ただし化学系外からの進学者は修士課程期間中に物質科学や分析化学の基本について学習することが必要となります。一方、化学系から進学者は自分の修士論文のテーマに関連のある環境科学の分野について、他専攻の講議などを受講して理解することが求められます。そのために進学者各々の教育履歴と研究テーマに応じて、大学院の講議や論文購読の対象を選ぶために必要な情報をアドバイスします。

  2. 週に1度定期的に、事務および近況連絡(ラウンドテーブル)、研究報告(ゼミ )、研究分野ごとの論文購読や個別研究についての打合わせ(プチゼミ)、研究発表予聴会などの会合がありますが、その時間帯以外は研究室に居る時間帯をかなりフレックスにして構いません。ただしこれらの会合とは別に、電子メールなども大いに活用して、必要に応じて担当教官との連絡や相談、及び院生間の情報交換をすることが奨励されます。

  3. 本研究室のメンバーはほとんど異なる大学と分野の出身者から構成されているので、ラウンドテーブルの時に実験室の諸問題について議論を行い、研究室の規則や各人の分担などを状況に応じて決定していきます。また、ゼミなどの会合を通じて、 必要とされる論理力、自己表現力、英文読解力などの育成に努めます。さらに、学内外 との共同研究も多いので、他分野の大学院生とも積極的に交流してもらいたいと思います。

  4. 本研究室では特に、環境試料中から有益な情報を引き出すための化学分離操作と微量元素の定量法について学びます。必要に応じて研究室内のクリーンルームを利用します。放射化分析やICP分析などを併用して、多数の試料について高精度な化学分析ができるように訓練を積みます。超微量元素の分析法や放射性物質の取り扱いにも慣れる必要があります。テーマの必要性に応じて、質量分析計、粉末X線回折計、走査電顕などの分析機器も学内外共同の利用施設などに設置された装置を活用していきます。

  5. 本研究室の研究対象は広範囲なので、進学者各々に独立した研究内容を割り当てます。用意している研究項目の中から進学者の興味、性格と能力に応じて修士論文のテーマを決定します。博士後期課程(博士課程)からの進学も受け付けております。