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投稿者 : admin 投稿日時: 2020-03-25 12:34:27 (458 ヒット)

2019年度沼口賞


氏名: Tiyamike Lizzie Salanjira
題目: Assessment of heavy metal levels in children's hair at the dumpsite in Lilongwe, Malawi (マラウイ・リロングウェ市のゴミ廃棄場での児童毛髪中の重金属含有量調査) 【修士論文の要旨】

【選考理由】
発展途上国ではゴミ捨て場に毎日通い、掘り出したゴミを買取業者に売って生活する児童も多い。電子廃棄物などの焼却灰や煙に接して過ごすので、児童の重金属汚染が昔から危惧されていたが、ケニアでの鉛汚染についての血液検査以外、先行研究は皆無であった。
 本研究では、マラウイの首都のゴミ廃棄場周辺に住む児童188名の毛髪を採取し、既定の洗浄後に毛髪試料中の鉛やカドミウムなど九つの重金属含有量を測定することで、ゴミ廃棄場に通う児童と通わない児童との間では、七つの重金属含有量で優位な差があり、特にアンチモンやクロムなどは通常よりも明らかに高濃度になっていたことを見出した。また廃棄場や住宅地の土壌133試料中のバルク・粘土成分、20試料の生活水についても分析を行い、この重金属汚染源はゴミ廃棄場のみであることも特定した。本研究はゴミ廃棄場による人体汚染を世界で初めて明確に示した事例であり、今後、健康被害軽減のための児童教育や政策策定における重要な論拠となりうる成果である。
 以上の理由から、本論文は沼口賞設立の理念と目的に合致し、受賞に相応しいと認められた。

投稿者 : kigaku 投稿日時: 2019-03-25 18:50:01 (589 ヒット)

2018年度沼口賞


氏名: 加藤 颯人
題目: ベイツ型擬態の共存に関する群集動態モデルの数理的解析(修士論文の要旨)

【選考理由】
生物種間の相互作用を理解することは、複雑な生態系の理解や保全政策の策定のために重要な現代的課題の一つである。有名な種間相互作用として古くから知られている擬態は生物進化の結晶の一つであるが、真似をするべきモデル種がいない地域にも擬態する種が存在するという謎があった。本研究はその謎に取り組むために、数理モデルを構築し,その謎に理論的解答を与えた。この解答が一般的な仮定のもとでも成立することを数学的に証明したという新奇性があるため、この研究成果は擬態種生態系の保全策に影響を与えるという応用性の高さも有している。
 以上の理由から、本論文は沼口賞設立の理念と目的に合致し、受賞に相応しいと認められました。

投稿者 : kigaku 投稿日時: 2018-12-03 10:35:11 (657 ヒット)
We hold a mid-term presentation sessions in which all students affiliated with master and doctor courses participated.



Graduate School of Environmental Sceince, Hokkaido University