第6回 シンポジウム
地球環境科学研究科21世紀COEセミナー (研究科アワー)
  「海洋は人為起源二酸化炭素の吸収に役立つか:生態地球圏システム劇変の回避は可能か?」



日時: 平成16年4月16日 17時より19時
場所: 地球環境科学研究科2階講義室



話題提供
本研究科助教授 山中康裕    「二酸化炭素の海洋貯留計画」
水産科学研究科助教授 工藤勲 「鉄散布による海洋生産向上の効果と影響」
本研究科教授  南川雅男     「海洋再生に窒素固定の果たしてきた役割」
低温科学研究所教授 田中歩   「植物プランクトン遺伝子変異」


座長 本研究科教授・COEリーダー 池田元美


人類は急速に二酸化炭素を排出しています。70年後には今の二倍の二酸化炭素が大気中に存在しているでしょう。そのため地球の平均気温は2度前後上昇すると予測されています。京都議定書で約束したように、我が国は1990年水準に較べ、2010年までに排出量を6%削減しなくてはいけません。計画では削減量の半分程度を森林への吸収で賄おうとしています。しかし森林には成長限界があるはずです。では海洋への吸収はどのくらい可能でしょうか。大気中の二酸化炭素分圧が高いために海洋に吸収されるばかりでなく、海洋中深層に貯留したり、生物生産を上げて吸収量を増やすことはできないでしょうか。生物生産を上げるには鉄散布、窒素固定あるいは遺伝子変異を利用する方法が考えられますが、これらは現実的かつ有効でしょうか。また環境への悪影響はないでしょうか。
これらの可能性について、地球環境科学に基づいて、客観的に議論する場を設けます。皆様のご来場を待っております。



*シンポジウムの様子

   


   



北海道大学 大学院地球環境科学研究院・低温科学研究所
21世紀COEプログラム「生態地球圏システム劇変の予測と回避」
〒060-0810 札幌市北区北10条西5丁目
TEL 011-706-2209 Fax 011-706-4867