2007年度 南極学特別実習II(サロマ湖・オホーツク海海氷実習)

1. 実習スケジュール 2008年3月1日(土)-10日(月)
3月1日 | 移動(JR・バス) 札幌 ⇒ 常呂町 到着後、オリエンテーション | 常呂町 |
3月2日 | 午前:安全講習 午後:野外実習(サロマ湖) [サイト設営、コア採取、プール・タワーモニタリング開始、 CTD、ろ過海水作成] | 常呂町 |
3月3日 | 午前:野外実習(サロマ湖) [ブラインC、ブロックコア採取、ブロック切り出し、 氷圧観測] 午後:野外実習(サロマ湖) [ブラインC、CTD、ろ過海水、氷圧観測] 夕食後:解析 | 常呂町 |
3月4日 | 午前:野外実習(サロマ湖) [モニタリング、氷生物採取] 午後:野外実習(サロマ湖) [海生物採取、光環境、モニタリング] 夕食後:解析[光減衰、顕微鏡観察] | 常呂町 |
3月5日 | 午前:野外実習(サロマ湖) [モニタリング、サイト撤収] 夕食後:中間発表 | 常呂町 |
3月6日 | 午前:移動(バス) 常呂町 ⇒ 斜里町ウトロ 午後:オリエンテーション | 斜里町 |
3月7日 | 午前:氷上行動実習(ウトロ/知床) | 斜里町 |
3月8日 | 午前・午後:野外実習(ウトロ/知床) [氷厚・氷盤解析、海洋構造、生物採取] 夕食後:解析[海洋構造、顕微鏡観察] | 斜里町 |
3月9日 | 午前:データ解析・発表準備 午後:発表会 夕食後:懇親会 | 斜里町 |
3月10日 | 移動(JR・バス) 斜里町ウトロ ⇒ 札幌 |
(1)熱収支
・開放水面(プール)上と海氷面上の熱収支の違いを確かめる。
・プール上の氷厚発達を熱収支計算結果と比較検証する。
・海氷上での熱収支の日変化を確かめる。
(2)海氷内部構造関連
・海氷の温度・塩分プロファイルの日変化を調べる(日に3度海氷コアを採取)。
・海氷内に存在するブラインチャネルの構造を観察する。
・海氷内のブラインのしょっぱさを実感する。
(3)氷厚分布関連
・氷厚分布が内海(サロマ湖)と外洋(ウトロ)で大きく異なることを確かめる。
・海氷のアイソスタシーがどの程度成立しているかを確かめる。
・海氷厚測定のさまざまなやり方を考える。
(4)光学・生物生産関連
・海氷下の光強度がどれほど微弱なものかを観測する。
・ブラインチャンネルおよび海氷下のアイスアルジ、植物プランクトンを観察する。
・環境の違いによるアイスアルジの違いを考察する。
3. 講義
海氷の特性 : 豊田 威信 助教(北海道大学 低温科学研究所)
海氷と地球環境 : 二橋 創平 博士研究員(北海道大学 低温科学研究所)
日本南極観測(JARE) : 福地 光男 教授(国立極地研究所)
海氷とプランクトン : 服部 寛 教授(北海道東海大学)
海氷と生態系 : Prof. Andrew McMinn (University of Tasmania)
4. 実習の様子


フレペの滝へのエクスカーション

データの解析検討