スイスアルプス野外実習 2007年度実習報告
−−北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習−−
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スイス実習・9/12〜13

チューリッヒでの観測データ解析・発表

9月12日


二日間の自由行動日を過ごしたツェルマットを後にして、集合場所であるチューリッヒのETH/VAWに向かう。

ツェルマットの街並みとマッターホルン


一人なので少々不安だったが集合時間の午後1:00前には無事に到着した。


今日は9月6日〜8日のローヌ氷河での三日間で観測した結果を明日(13日)にプレゼンテーションするためにデータのまとめやスライドの作成を行う。

気象データ、氷河底面の水圧、気象データ、GPSと氷河流動、GPSと氷河変動というテーマで二名ずつ四グループに分かれ準備を行う事となった。各観測に携わった人がその観測の発表を行うという事になり、私は気象データの担当となった。
グループに一人ずつ教官と相談をしながら準備を進めていく。夜遅く(朝早く)まで時間がかかったグループもいたらしい・・。







9月13日

13日は朝9:00からVAWの講義室で観測結果のプレゼンテーションを行った。

・ローヌ氷河の気象と消耗(高橋、加藤)
気象ステーションで計測した気温、気圧、降水量、湿度、風向、風速などのデータのまとめとステークにより計測した氷河消耗域の表面高度変化について報告した。

・ボアホールと氷河湖の関係性について(久野、石川)
ボアホール中の水圧センサーにより氷河底面の水圧を測定し、氷河湖の水面高度との関係性について報告した。

・GPSを用いた氷河流動の観測(小林、鈴木)
固定点のGPSと氷河上のGPSにより氷河の流動速度を求めた。標高により流動速度が異なることや、時期により速度が異なることなどを報告した。

・動的GPSを用いたローヌ氷河の変動量の計測(永井、長)
動的GPSを使い、氷河の横断面や、縦断面の表面高度の変化を求め、航空写真から推測される表面高度の変化との比較などの報告をした。

※詳細は各発表のテクニカルレポート(左のリンク)を参照。

みんなの発表が全体的に短い準備時間の中なのによくできていて驚かされた。杉山先生から”この勢いで研究を進めたらすごい仕事ができる”といった感じの発言を頂いたが、まさにその通りだと思う。

午後からはホームパーティーでご馳走して下さったハインツ教授による”GRACIERS”についての講義を聴講した。

前半は世界各地の氷河や氷河上の様子について、後半ではより専門的な氷河のダイナミクスについてお話し頂いた。ハインツ教授は大変な親日家で、上手な日本語であいさつをしゃべるなどフランクな感じで講義は進みました。
専門的な内容は少し難しかったが全体的に興味深く聞くことができた。

スイス最後の夜ということで学生全員でチューリッヒの街を少し散歩して、末吉さん推薦のレストランで美味しく食べて飲んで騒いだ。
文責  加藤 健吾

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