研究院アワー2011年3月8日:高橋浩三:紫外可視分光法の可能性
2011-03-012011年3月8日(火)17:00〜18:00
場所:地球環境 D-101
要旨:
紫外可視光域のスペクトルは分子や原子における電子状態に基づくスペクトルを表し、最も基礎的で重要な情報である。しかし、近年においては表面・界面のように空間的に限定された範囲での微量、リアルタイム、in-situ、非破壊測定が求められるようになってきている。一方で太陽電池や次世代表示器に代表される分子デバイス(ナノテクノロジー)や生体試料の機能解析やバイオセンシング(バイオテクノロジー)の分野でも、より詳細な情報や高感度な検出が求められている。そこで表面・界面を、evanescent波を用いて高感度測定可能な光導波路分光測定法に注目し、その装置開発に取り組んだ。その過程では吸収スペクトル測定だけにとどまらない、様々な可能性が明らかになってきている。それらを、応用例を交えて紹介する。