北海道大学大学院環境科学院 ガイア 本文へジャンプ
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ガイアの第二世代に向けて

 9年ほど前に10数名が集まって相談したのは、私たちの大学院の存在感を高めることでした。そのためには研究成果をわかりやすく紹介しよう、そして全国の専門家に発信しようという相談は、すぐまとまりました。それがガイアです。その上で、私たち自身の交流を深め、共同で研究しやすい土壌を作ることも目論んでいました。地球環境科学はいくつかの必須な研究分野から成り立っており、ひとつの問題を解決するには複数の分野から取り組まなければいけないことが多々あります。しかし、どうしても研究者は自分の分野だけにとじこもりがちになり、誰が何を研究しているのさえ知らずにいる状態でした。これを打破することを目指したのです。その後、21世紀COE「生態地球圏劇変の予測と回避」が採択され、ガイア刊行の目的の一部が実現したとも言えます。ガイアの一部をCOEニュースレターとして、並行に発信しつづけました。この推移をご存知の読者も多くいらっしゃることでしょう。

 一方で大学院には常に若手研究者がおり、また学生が大勢います。COEニュースレターでは彼らの研究活動を報告してきました。しかし、彼らの活動は研究だけでなく、研究室で実験し、山野でいきものを相手にし、大海原で海水を採取し、環境教育の現場に身を置くこと自体が、大学院生活そのものです。私たちはこのような若者の生の声も知っていただきたい、特に専門家でない方たちに大学院から発信したいと考えました。この基本方針のもと、ガイアの第二世代では、研究報告に加えて、「大学院とはこんなところなのです」という記事も載せることにしました。もうひとつの方針転換として、ホームページを基調にします。どこからでも広くアクセスしていただくことが上に述べた発信の条件です。これに加えて、従来からの紙媒体も送付いたします。第二世代の1号とも言うべき本号をご覧になった皆さまからのフィードバックを望んでいることを申し添えます。

≪北海道大学大学院環境科学院有志一同≫
石川 守大原 雅甲山 隆司小西 克明杉本 敦子田中 俊逸谷本 陽一豊田 和弘
乗木 新一郎
長谷部 文雄東 正剛平川 一臣古月 文志三浦 徹南川 雅男
山田 幸司
山中 康裕渡辺 豊池田 元美

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