IFES-GCOE グローバルCOEプログラム 「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」
         北海道大学大学院環境科学院/農学院環境資源学専攻

グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」
北海道大学大学院環境科学院/農学院環境資源学専攻

公開レクチャー「環境と、なにか2011」(実践環境科学基礎論II)
第6回「復興へのリデザイン」

第6回は11月17日(木)開講


北海道大学環境科学院の公開レクチャー「環境と、なにか」第6回は、「復興へのリデザイン」と題して、東日本大震災以後の地域社会のあり方をテーマに据え ます。ゲスト講師は、まさにこの「復興へのリデザイン」をめぐって、被災地仙台で建築・都市の新しいあり方を実践的に模索している、東北大学の本江正茂さ んです。
みなさんのご参加をお待ちしております。

日時:2011年11月17日(木)18:30~20:00
会場:北海道大学大学院環境科学院D201大講義室(札幌市北区北10条西5丁目)

*講義の前半は、USTREAM配信を行います(協力:sapporo6h)
http://www.ustream.tv/channel/sapporo6h

◎講義概要:

東北・関東の太平洋沿岸に甚大な被害をもたらした東日本大震災から7カ月余り。被災地は大きな喪失を抱えながらも、復旧・復興へ向けて動き始めています。
今回の震災は、大地震や大津波、さらには原発事故という複合的な大災害であり、その被害からの立ち直りは言うまでもなく最重要かつ喫緊の課題ですが、わたしたちの社会全体に対しても、大きな問いかけを突きつけたのではないでしょうか。
地 域における防災のあり方はもちろん、都市計画やまちづくり、エネルギーをはじめとするインフラストラクチャの管理や運営、情報メディアの活用の功罪…これ らの課題を乗り越えていくことは、被災地の復興のみならず、わたしたちの社会がサステナブルな未来へと向かっていく上でも有益な知識や経験を蓄積していく ことになるでしょう。
公開レクチャー「環境と、なにか2011」第6回では、東北大学で都市・建築デザインの教育研究に携わる本江正茂さんに、被 災地の復興へ向けた現状と課題について語っていただき、次世代の社会に向けて復興への知見がどのように役立ちうるのかを、皆さんと一緒に考えていきます。

◎講師プロフィール:

本江正茂(もとえ・まさしげ)
1966 年、富山県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程中退。宮城大学事業構想学部専任講師をへて、2005年より東北大学大学院工学研究科准 教授(建築学専攻都市・建築デザイン学講座)。2010年、地域に根ざした新しいデザイン教育プログラムとして「せんだいスクール・オブ・デザイン」 (SSD)を開校、校長に就任。「時空間ポエマー」、SSDの活動でグッドデザイン賞を受賞。著書に『プロジェクト・ブック』(共著、彰国社)など。
http://sendaischoolofdesign.jp/

http://www.motoelab.com/blog/


◎レクチャーのねらい:

この公開レクチャー「環境と、なにか2011」は、環境科学や環境活動に関わりの深い異分野(社会起業、地域活性化、メディア、デザイン…など)の知見を導入し、異分野の人々との連携や協働による実践の可能性や課題について議論するこころみです。
この議論の場を通して、多様な人々・組織からなる環境活動を自ら立案し、真に社会の中で有効に機能させていくために不可欠な、異分野の発想や方法を総合的に理解し、将来の実践につながる「姿勢」や「構え」を形成するための知識と視点を獲得できるようにするのがねらいです。
各 回ごとに多彩な学外のゲスト講師を招き、様々な分野の実践実例やその背後にある手法、発想の源泉について、受講者を巻き込んだ対話型の講義により進行しま す。特に議論の焦点とするテーマは、「関係性」。人間と人間、あるいは人間とモノ、地域、情報…など、多様な関係のもとで、文字通り「環境」(人と取り巻 くものすべて)をめぐる関係性を組み換え、よりよい社会を構築する可能性について考えていきます。
北海道大学や他大学の学生だけでなく、一般社会人にも開放した公開形式で実施するため、異なる世代や分野の人々との対話を通して刺激や触発が得られることも大きな特色です。

◎今後の予定:

第7回:「ファブラボ」がもたらす新たな自給自足社会(12月15日)
田中浩也(慶應義塾大学環境情報学部 准教授/マサチューセッツ工科大学[MIT] 客員研究員)
http://fab.sfc.keio.ac.jp/blog/

第8回:ウェブ上の集合知を活かした環境コミュニケーションの可能性(1月19日)
江渡浩一郎(産業技術総合研究所社会知能技術研究ラボ 研究員)
http://eto.com/lab/

 

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