IFES-GCOE グローバルCOEプログラム 「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」
         北海道大学大学院環境科学院/農学院環境資源学専攻

日台共同研究ネットワークへの参加推進プログラム:気候変動に対する生態的応答予測に向けた観測・実験・理論・解析研究の統合 参加者募集 (締切:10月1日


日台共同研究ネットワークへの参加推進プログラム:
気候変動に対する生態的応答予測に向けた観測・実験・理論・解析研究の統合

この企画は日本と台湾の生態学者による共同研究ネットワークへの大学院生および若手研究者の参加を推進するプログラムです.本企画は講義・研究紹介・グループ討論・研究計画発表の4つのプログラムを提供します.(1)生物多様性減少や気候変動などの人為的環境変動に対する生態系の応答を研究するために必要な最新の研究手法に関して,基礎及び全体動向を把握するために講義を行います.(2)講義の内容をふまえて,生態系の応答に関する最新の研究成果を紹介します.(3)森林・水域など複数のグループに参加者を割り振り,グループ討論による日台間での研究ネットワークの立ち上げ段階に参画していただきます.(4)計画発表: グループ討論の結果をふまえて,共同研究計画案について発表・議論を行います.これらのプログラムを通して,大学院生および若手研究者の更なる国際交流促進に繋げていきたいと考えていますので,奮ってご参加ください.

会場
北海道大学 学術交流会館 小講堂

開催日時 
2012年11月26日(月)—28日(水)
 11月26日(月)9:00-18:30:講義,研究紹介,グループ討論
 11月27日(火)9:00-18:30:講義,研究紹介,グループ討論
 11月28日(水)10:00-13:30:計画発表

対象者
全国の大学の博士課程学生,修士課程学生,博士研究員からの参加を受け付けます.参加無料です.基本的に英語を使用します.

参加申し込み方法
北大環境科学院GCOEウェブページから応募フォーム(日本語版または英語版)をダウンロードし,北方生物圏フィールド科学センターの中村誠宏(masahiro“at”fsc.hokudai.ac.jp, (“at” = @))へ添付ファイルとして送付してください.なお,応募者多数の場合は選考を実施する可能性がありますので,あらかじめご了承ください.

参加申し込み期限
2012年10月1日(月)必着

doc フォーム
pdf 概要

概要
<目的> 
気候変動は土地開発や外来種侵入などの人間活動由来の要因と複合的にはたらき,種間相互作用・個体群/群集動態・生態系機能など,様々なレベルでの生態的応答を引き起こすと考えられています.これらの複数の要因は気候帯(温帯/熱帯)・生物圏(陸域/水域など)ごとに異なる組み合わせで顕在化するため,生態的応答の地域間・気候帯間および生物圏間の比較を行うことが,気候変動と他の要因の複合効果についてより良い理解をもたらすでしょう.このような比較研究を成功させるため,多様な地域・生物圏を含むマクロスケールを調査対象とし,かつ様々な研究手法・技術をカバーした研究者集団から成る研究ネットワーク形成が日本及び台湾の生態学者によって進められています.
 本企画では,日台共同研究ネットワークの立ち上げの現場に大学院生および若手研究者が主体的に参加してもらうことにより,日台研究者間コミュニケーションや研究コーディネートの体験学習を通じて国際的視野を広げる機会を提供したいと考えています.台湾の大学院生および若手研究者との交流を通じて国際コミュニケーションスキルの向上もめざします.東アジアにおける科学・技術の発展,環境問題への対処に関する国際協力の実例について興味のある大学院生の参加も歓迎します.

<内容の詳細>
本企画は3日間の日程で,以下の4つのプログラムから構成されています(詳細は後日webで公開します).すべてのプログラムでは基本的に英語を用いて参加者間のコミュニケーションをはかります.

1. 講義(1,2日めの午前・午後)
生物多様性や生態系サービスの危機,生態学における長期観測研究や個体群生態学・群集生態学における最新の数理理論・統計解析などに関する基礎及び全体動向の把握のために,日台の専門家による講義を行います.

2. 研究紹介(1,2日めの午前・午後)
講義の内容をふまえて,現場観測・操作実験・数理理論・統計解析まで多様な研究手法を用いた,気候変動に関する最新の研究成果を紹介します.

3. グループ討論(1,2日めの午後)
森林・水域など複数のグループに参加者を割り振り,グループ討論による日台間での研究ネットワークの立ち上げ段階に参加してもらいます.また,自己紹介やポスター発表の時間も用意します.

4.研究計画発表(3日め):
グループ討論の結果をふまえて,共同研究計画案について参加学生をプレゼンターとして発表してもらい,全体で議論を行ないます.


問い合わせ先(担当職員名・連絡先電話またはメール)
北方生物圏フィールド科学センター
森林圏 中村誠宏
Email: masahiro“at”fsc.hokudai.ac.jp (“at” = @)
TEL: 01656-5-3216

企画者
中村誠宏,内海俊介, 福沢加里部(北海道大学・北方生物圏フィールド科学センター),佐竹暁子(北海道大学・地球科学研究院), 山内淳(京都大学・生態学研究センター), 謝志豪・三木健・仲澤剛史(国立台湾大学・海洋研究所)

主催
北大GCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」

後援
JaLTER(日本長期生態学研究ネットワーク),TERN (台湾生態学研究ネットワーク)

招待講演者リスト
以下の方々を含めた研究者が講義または研究紹介をする予定です.

Hsuan-Wien Chen (Academia Sinica)
I-Ching Chen (Cheng-Kung University)
Tzung-Su Ding (National Taiwan University)
Chuan-Kai Ho (National Taiwan University)
Chih-hao Hsieh (National Taiwan University)
Michio Kondoh (Ryukoku University)
Hsing-Juh Lin (National Chung Hsing University)
Yiching Lin (Tunghai University)
Yu-Teh Kirk Lin (National Taiwan University)
Takeshi Miki (National Taiwan University)
Masahiro Nakamura (Hokkaido University)
Hiroaki Saito (Fisheries Research Agency)
I-Fang Sun (National Dong Hwa University)
Atsushi Yamauchi (Kyoto University)
Hsin-Ming Yeh (Fisheries Research Institute, COA)
Hui-Yu Wang (National Taiwan University)

(敬称略)

北海道大学グローバルCOEプログラム「統合フィールド環境科学の教育研究拠点形成」