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スプリングスクール2017

Blog - スプリングスクール2017

スプリングスクール2017

カテゴリ : 
実習
執筆 : 
2017-4-11 14:06

スプリングスクール2017を終えて.



2017年3月6日〜9日にかけて,春季恒例のスプリングスクール2017を北大・札幌キャンパスにて,学部3年生・高専専攻科1年生で大学院進学に興味をもつ学生に向けて実施しました.

体験プログラムは,以下の3つから構成され,参加者はすべてのプログラムを体験します.

  • 雪の同位体を測ってみよう.
  • 雪のプロフィールを調べてみよう.
  • 低気圧とジェット気流をシミュレーションしてみよう.
    今回のレポートで,各プログラムのティーチングアシスタントにレポート及び講評を書いてもらいましたので,以下に紹介します.

    スプリングスクール2018年春にも実施予定です.最初のアナウンスは2017年度後期となりますが,もし,ご質問があればess_info@eoas.ees.hokudai.ac.jpにお知らせ下さい.

    2017年4月4日
    スプリングスクール代表 谷本陽一



    1日目午後: 雪の同位体を測ってみよう.


    山玲寿 大気海洋化学・物質循環コース M2

    「雪の同位体を測ってみよう!」では、北大内の雪(図1)、札幌の水道水、南極の氷山の水素同位体比、酸素同位体比を測定しました(図2)。雪、水道水の同位体比の値は近い一方、氷山の値は大きく異なっていました。なぜ、溶かせば同じ「水」なのに、このような差がつくのでしょうか?雨や雪が作られる際の気温等の条件を基に考察を進め、発表しました(図3)。また、測定値を統計で処理することで、測定値の精度も明らかにしました。

    図1:サンプリング風景


    図2:測定風景


    図3:発表風景


    TA講評


    学部生にはなじみの少ない同位体比がテーマであったにも関わらず、皆さん意欲的に取り組んでいたのが印象的でした。同位体比と気候との関係性の理解や、測定値の統計処理に苦慮していましたが、最初はみんなそうです(笑)。少しでも大学院に興味を持つ機会になっていれば嬉しいです。



    2日目午前 :雪のプロフィールを調べてみよう


    加藤和輝 雪氷・寒冷圏科学コースM2

    スプリングスクール2日目の午前は雪氷・寒冷圏科学コースのプログラムでした。
    最初に渡辺力教授から水循環や雪に関する講義を受け、各グループに分かれて
    アルベド測定、断面観測、全層サンプリングに取組みました。

    1. アルベド測定


    アルベドメータを用いて入射量と反射量を測定し、アルベドを算出しました。これを雪面や土などの観測点で行い、異なる表面状態でのアルベドを比較しました。その結果雪面が最もアルベドが高く、コンクリートが最も低い値でした。

    図 1 アルベド観測


    2. 断面観測


    人が踏み入れていないサイトで地面まで雪を掘り、積雪の断面から層位を観察し、密度サンプラーで各層の密度を測定しました。積雪深は65cm前後で、新雪、しまり雪、ざらめ雪等の層が見られました。またグループで差はありますが、深層ほど密度が高い傾向が見られました。

    図 2 断面観測


    3. 全層サンプリング


    断面観測サイトの近くで、ゾンデ棒から積雪深を測定し、スノーサンプラーでサンプリングを行いました。サンプルの質量を測定し、密度と積雪水量を算出しました。密度や積雪水量について、断面観測の結果から算出した値と比較しましたが、大きな差は見られませんでした。

    図 3 全層サンプリング


    TA講評


    参加者の皆さんが積極的にプログラムに取組み、得られたデータについて活発に議論している姿が印象的でした。今回のプログラムを通して、少しでも雪氷に興味を持ってくれれば幸いです。
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