スイスアルプス野外実習 2012年度実習報告
--北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習--
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スイス実習・9/4
午前:Zurich (9:00) → Grindelwald (11:39)
午後:Untere Grindelwald氷河へ Grindelwald (16:47) →
Kleine Scheidegg (17:20)
夕食後:スライドショー
本日のできごと
今日はスイスに着いて最初の野外行動日。この日はZurichを出発し、Grindelwaldでの氷河観察を経て、登山の舞台として有名なアイガー北壁の麓にあたる駅Kleine Scheideggへ向かいます。写真は出発30分前の宿泊部屋の風景。はたしてこの部屋のメンバーは出発までに間に合うのでしょうか!?
無事全員で出発。途中Interlaken Ostで乗り換え。乗り換え時間がほとんどありません。 余計な待ち時間がない反面、大荷物での移動は大変です。
電車に揺れること2時間半、Grindelwaldに到着(左上)。到着後、この日の昼食の買い出し班(右上)と駅に荷物を預ける班に分かれ、Untere Grindelwald氷河へのハイキングの準備。ここでの行程を確認し、ハイキングコースへとのびるロープウェーを目指します(左下)。目前にまで迫った氷河との対面を思うと移動疲れなど皆無です(右下)。
ロープウェーに乗り込みます。
ロープウェー終着点で雄大な景色を望みながらの昼食です。これから3時間程度のハイキングに向けて大事な腹ごしらえ。
昼食後、杉山先生と澤柿先生による周辺地形とこれから訪れる氷河についてのミニ講座。 野外行動実習でおこなった地図読みの復習を踏まえつつ、地形の生い立ちについて学びました。
いよいよハイキングスタート。目指すはUntere Grindelwald氷河末端部から4000m級の山々までを一望できるBaregg小屋です。道は急な傾斜もなく、よく整備されていてとても歩きやすかったです。道中の素晴らしい景色を前に一行は何度も足を止めます。
前日のETHでの講義中に出てきた今でも崩壊が続いている岸壁です(写真右側、左岸部)。 氷河を写真右の岸壁から崩れてきた大量のがれきが覆っており、融解が進まないようです。
目標の小屋をバックに標高4000m級のFieschehornを筆頭として険しい山々とそれにへばりつく氷河とついに対面。日本では決して見ることのないスケールの大きさに圧倒され、しばらく茫然と眺めていました。しかし地形図をみると見えている氷河はごく一部で、これら山の裏側には、さらに広大な氷河が広がっていることがわかります。明日はそれを見ることになります。どこまでも楽しみが尽きません。
小屋到着後、Untere Grindelwald氷河の氷河湖の観察会。氷河湖から流出する水が前記した崩壊中の谷でせき止められるのを防ぐため、谷に穴を開けて水を伏流させて下流へと流しているそうです。
小屋のレストランでしばしの休憩。なかにはハイテンションの果てに少年の心を取り戻した者も・・・。下山後にはRhone氷河での昼食買い出し班と荷物引き出し班に分かれます。このとき、本日の宿泊地Kleine Scheideggに向かう最終便に間に合うかどうか冷や汗をかいたのは筆者だけではないでしょう。
目的地に到着。この駅はGrindelwaldから標高1000m程度登ったところにあるので少しばかり肌寒いです。駅で着込んでホテルを目指します。
ホテルに到着。ここでは二泊します(左上)。部屋はシンプルにざこ寝。人が寄せ集まるとやはり暖かいものですね(右上)。各人シャワーを済ませて夕食会の風景(左下)。濃いめの味付けは明日へのパワーになります。今日予定していたスライドは他の宿泊客もいたため、明日へと持ち越しになりました。実習二日目にしてとても濃密度な一日でした。
文責 石川 嵩
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