スイスアルプス野外実習 2007年度実習報告
−−北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習−−
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スイス実習・9/4

ツォフィンゲン → グリンデルヴァルト → アイガーグレッチャー
この日は前日の宿泊地ツォフィンゲンを後にし、ベルン・インターラーケンを経由してグリンデルヴァルトで下車、ロープウェイと徒歩でウンテルグリンデルヴァルト氷河を見学しました。この氷河は翌日に訪問するユングフラウヨッホの北東に位置し、標高約1600メートルの比較的小さな氷河ですが、ETHの研究者により調査の進んだ場所です。

なお、ウンテルグリンデルヴァルト氷河の見学後は、翌日の施設見学に備えグリンデルヴァルトから高山列車でクライネシャイデックを経由し、アイガーグレッチャー駅にあるゲストハウスに宿泊しました。


前日の宿泊地であるツォフィンゲンのユースから駅へ向かう途中、朝市が開かれていました。一般に物価の高いスイスですが、市では大変安価に新鮮な野菜フルーツが並び、我々もそのいくつかを列車の供に買い求めました。


宿泊したツォフィンゲンのユース

列車のお供


グリンデルヴァルトからロープウェイを利用し、その先は徒歩で氷河の様子が見渡せるレストハウスを目指しました。

麓のロープウェイ乗り場

乗車の様子


登山の途中では氷食による崖崩れも見られました。谷を覆うように崩れた土砂の下には100メートル余りの厚さの氷河が存在していると推察され、土砂が一様に堆積して直射日光を遮ることによりその融解速度を遅らせる現象が観測されています。

登山の様子

U字谷とグリンデルヴァルトの町

氷河に土砂が覆われた様子


山を登ること約1時間、山小屋に到着しました。ここからは氷河の概観を望む事ができ、この氷河に関する教員からの説明を受けました。また、この実習ではじめての登山ということもあって面々疲労しておりましたが、山小屋で飲むホットドリンクと初めて見る生の氷河の壮大さにその疲れも飛んでいきました。

ウンテルグリンデルヴァルト氷河をバックに

山小屋にて休憩中

小屋の猫とも戯れました


下山後は翌日のユングフラウヨッホでの実習に備え、グリンデルヴァルトから高山列車でクライネシャイデックを経由しアイガー北壁の中腹にあるゲストハウスへ向かいました。また夜にはスライドショーが開かれ、的場さんからロシアでの調査の様子をお伺いしました。

高山列車の路線図

クライネシャイデック駅にて

車窓から望むアイガー北壁

スライドショーの様子

文責  鈴木 啓太

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