スイスアルプス野外実習 2006年度実習報告
−−北海道大学環境科学院 地球雪氷学実習−−
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スイス野外実習7日目


今日はマッタ−ホルンが見えることでも有名なZermattへ向かい、そこからは 登山列車で、終点のGornergrtを目指します。

この列車は、Zermattの標高1620mからGornergrtの3089mまで標高差約1400mを 結ぶとんでもない列車です。登山列車にかんしてはコチラ

終点Gornergratに到着。天気はまあまあよいのですが、マッターホルンには 雲がかかり、頂上付近は見えませんでした。しかし、その存在感は大きく、神 秘的なものを感じました。

展望台からGorner氷河の雄大な姿を見ることができました。氷河の厚さ約 450m。まさに氷河が流れるということを実感できる光景でした。氷河上に黒 く見える線は氷河が運んだ土砂の堆積物(中央モレーン)です。また、写真中央に は氷河が融けてできた湖が見えます。写真ではよくわかりませんが、山の向こ う側はイタリアです。

ゴルナー氷河の地図と写真を対応した。現在のゴルナー氷河の様子はコチラ

素晴らしい景色に見とれる人

氷河の合流点よりやや下流の氷河です。この写真からも氷河の運んだ土砂の堆 積物である中央モレーンが手前、奥と二つ確認できます。右上に見えるのはGorner 氷河と合流するSchwarze氷河とBreithorn氷河です。

帰りはRiffelalpから歩いて降りることに。チーズとパンでやや太りがちの体 にはよい運動になったはず。途中森の中で昼食をとりました。天気もよくハイ キング日よりの日でした。雰囲気がちがうとスイスで食べなれたものでもこん なにおいしく感じるのですね。

ふもと付近まで降りると、あちこちに岩の表面に無数の引っかいたような傷た ついた岩を見ることができます。この傷は氷河が削ったためできたもので氷河 地形のひとつです。遠くから見ると羊の背中のように見えることから「羊背岩 (ロッシュムトネ)」と呼ばれています。
文責  油目 将司 ・ 佐々木 唯精江

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